【日本デマゴーグ認定】橋本琴絵氏「トランプは銃弾で再選」

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「選報日本」編集部が選定した「日本デマゴーグ認定」第1号は、橋本琴絵氏(32歳)。

橋本氏は平成29年の衆院選挙で希望の党公認により広島5区から立候補(落選)したことで世間に知られるようになった。擁立には、橋本氏の配偶者(元国会議員秘書)が関係していた。

その後、保守系団体の講演会で司会を務めたり、保守系言論誌に寄稿したりするようになったことから、若手保守言論人とみなされるようになった。

▽毎月のように橋本琴絵氏の論考を誌面トップに掲載する月刊WiLL

月刊WiLL2月号(引用元:fujisan.co.jp

しかしSNS上では奇矯な言動が目立ち、新型コロナウイルスの感染拡大が起こった際には「コロナには正露丸が効く」などと投稿。同様の炎上を繰り返しつつ、フォロワーを拡大している。

以下、橋本氏が米大統領選挙に関して発信したツイッター投稿を一部引用する。(引用元:twitter.com

(2020年11月6日)
ジョージア州では中国が印刷した投票用紙でバイデンが勝利宣言をするでしょう。しかし、最高裁は保守派判事が多数です。正義は必ずトランプ大統領に光を照らすでしょう。そうでなければ、投票用紙ではなく銃弾が決めることでしょう。

(2020年11月6日)
NHKがまたフェイクニュースを流していますが、トランプ大統領がいう「不正」とは次の3つです。
偽造投票用紙が持ち込まれた(選挙権がない人や死者の票が持ち込まれた)
トランプ票がバイデン票に改竄された疑い(開票監視が禁止)
トランプ票が廃棄された。
ファクトチェックしましょう。

(2020年11月9日)
とにかくバイデン氏当確というのはやめなさい。それは、有罪判決が確定していない人を犯罪者と呼んだり、賠償金の判決がないのにお金をよこせという『反社会性』です。

(2020年11月14日)
トランプ大統領代理人が複数ある訴因のうち、再集計の訴えを取り下げたのは司法長官がFBIに不正投票の捜査を始めたため、わざわざ自分でする必要が無くなったからですね。

(2020年11月14日)
外務省は「バイデンが次期大統領」と正式答弁した。諜報機関が無い我が国がどのようにトランプ側代理人から書証を入手して判断したのか不明だ、が、保守派判事が過半数を占める米最高裁判所での敗訴を確信しての公表であろう。間違っても「メディアがそう言っているから」ではないといいのですが。

(2020年11月15日)
ひとつでも不法があれば、行為全体の合法性が失われるというコモンローの原則をもっとバイデン支持の日本人は勉強した方がいい。戦後日本の比較衡量論とか無いから。アメリカには。

(2020年11月16日)
バイデンの小児性愛エピソードで思うこと。ネアンデルタールは12才以下の女児を性行為の対象にし、その多くは娘か姪または妹であることが遺伝子分析から判明している。小児性愛や近親相姦などネアンデルタールでは「ごく普通の行為」が、サピエンス社会では犯罪とされることは他にも沢山ある。

(2020年11月24日)
産経までもがフェイクニュースを流したシドニー・パウエル弁護士は、私選弁護士ではなく、「統一軍事裁判法」(1951年)による戦時弁護士の資格を持ち、公務員が職権濫用、宣誓偽証、贈収賄、陵辱、そして反逆罪と抗命罪で起訴する権限を持ちます。トランプ大統領の代理人など最初から関係ない。

(2020年12月5日)
トランプは勝つ。そして、邪悪に正義を執行する。

(2020年12月5日)
米大統領選で闇堕ちした言論人はいずれも言論で生活している方。しかし、これは私に言わせれば邪道。何故ならばお金で主張を簡単に変えることができるから。信用できる言論人の条件は、言論で生活していないこと。

(2020年12月6日)
トランプが再選しなければシビルウォー(※)の開戦になる。それが中共の狙いです。このとき、日米安保は機能しない。

※【シビルウォー】Civil Warとは内戦のこと。19世紀の南北戦争を指す場合もある。

(2020年12月15日)
アリゾナ、ネバダ、ペンシルバニア、ジョージアの共和党の選挙人はトランプ大統領に条件付きの投票をした。条件付きとは、係争中の訴訟に勝訴した場合、選挙人票はトランプ大統領へ加算される。確実に言えることはこれで大統領の確定は開票日の2021/1/6まで延長したこと。

(2020年12月20日)
何が証拠かは陪審員の自由心証で決まる。凶器があっても証拠ではないといえば証拠ではないし、目撃証言しかなくてもそれが証拠だといえば証拠になる。それで死刑判決もだせる。アメリカの法律を理解してないのに『証拠』とか法律用語を使うのは良くないですね。

(2020年12月20日)
いまやトランプ大統領は世界の指導者となった。腐敗したヤルタポツダム体制を粉砕し、新世界秩序を建設せんとする。

(2020年12月26日)
大丈夫。トランプ大統領は再選します。もし、票によって再選しなければ、銃弾によって再選するからです。アメリカは法の支配の国。人民には抵抗権が憲法で保障されています。

(2021年1月2日)
トランプ大統領が仮にアメリカ合衆国大統領になれないならば、支持州と共に離脱してアメリカ連合国を建国し、初代大統領になればいい。民主主義を否定した不正選挙は、アメリカ憲法の破壊だからです。

(2021年1月3日)
2021年に起きることを書きます。トランプ大統領が再選。これに伴い第三次安倍政権誕生。国民1人あたり10万〜20万円給付。衆院選で親中親韓派に公認ださず。守る会(※1)のメンバーが主要閣僚に。憲法改正国民投票。暴走したCCP(※2)を日米英印豪で包囲網。国連がなくなり、新しい国際同盟樹立。

※1【守る会】おそらく自民党国会議員による議連「日本の尊厳と国益を護る会」(通称・護る会)のこと。
※2【CCP】おそらくChinese Communist Partyの略。中国共産党のこと。

(2021年1月7日)
ワシントンDCではいま、歴史がつくられている。わたしはトランプ大統領を支持します。

(2021年1月7日)
ま、でも結局銃弾が大統領を決めると思うよ。勘違いしている人が多いけど、アメリカには『平和に決める』という歴史が無い

(2021年1月7日)
ペンス副大統領の補佐官、ホワイトハウス出禁。裏切り者の事実上クーデター。trump氏の今後に目が離せない。

(2021年1月7日)
戒厳令を発令しない『負け犬』として死ぬか、民主主義と憲法の守護者である『英雄』になるか。

(2021年1月9日)
ドナルド・トランプ氏は狂って何かすると共産主義者は言うが、このまま何もしない方が狂っている

(2021年1月12日)
トランプ大統領は敵が誰か最後まで待っていた。今日早朝に、敵を逮捕する大統領令も出された。大統領令は、議会から独立して国民の基本的人権を停止または新たな人権を創設する権限がある。前者は日本人強制収容に使われ、後者は黒人奴隷解放に使われた。いま正義が執行される!

(2021年1月16日)
アメリカ首都に続々集結する軍隊。その目的は『大統領就任式を守るため』とも言われるが、軍隊の統帥権はトランプ大統領にある。果たしてその目的は何か。

(2021年1月21日)
テキサス州では既に不正選挙で逮捕起訴された。民主主義を破壊する勢力が叫ぶ民主主義とは、『朝鮮民主主義人民共和国』のいう民主主義と変わらない。

上記引用にあたっては、改行を省略した。また、(※)は編注。

「人種差別」丸出し

全く根拠のない決めつけの連続である。橋本氏の特徴は虚偽情報を発信するだけでなく、そこに明確な「悪意」や「攻撃」を孕んでいることである。

例えば「小児性愛や近親相姦などネアンデルタールではごく普通の行為」とある。

ネアンデルタール人とは2万年以上前に絶滅した人類の一種だが、橋本氏は従来から現在の白人種をネアンデルタール人であるとして差別している。白人にネアンデルタール人のDNAが遺伝されているという研究はあるが、実際にはごく僅か(2〜4%)だ。

橋本氏の発言は「人種差別」「ヘイトスピーチ」と批判されても仕方がないだろう。

「暴動」を支持

1月6日にQアノンら一部過激派トランプ支持者が米議会に乱入・占拠した事件は記憶に新しい。この暴動は結果的にトランプ前大統領を窮地に追いやる決定打になった。

しかしその翌日(時差があるのでほぼ同日)、橋本氏は「ワシントンDCではいま、歴史がつくられている」「結局銃弾が大統領を決めると思うよ」と暴動を支持。

さらに「戒厳令を発令しない『負け犬』として死ぬか、民主主義と憲法の守護者である『英雄』になるか」と述べ、トランプ大統領による軍事クーデターを求める書き込みを行っている。

橋本氏の狡猾なブランディング

橋本氏はもともと政治活動においても言論活動においても全く実績がない中で、肉親の縁故によって希望の党の公認を得て衆院選に出た。彼女はその事実を、現在も最大限セルフ・ブランディングに利用している。

ことあるごとに「希望の党公認候補者」であったことを利用。(引用元:twitter.com

ツイッターだけでなく、ブログサービス「note」においても自己が立候補した際の写真(選挙活動の様子など)を、記事内容と全く関係ないにもかかわらず、イメージ写真として濫用している。

現在、希望の党は存在しないが、当時は野党第一党に迫る可能性があった。希望の党公認候補者に対する扱いは泡沫候補に対するものでは全くなく、あくまで主要候補としてマスコミが群がったのである。

現在の橋本氏の言動は希望の党(当時)の主張や政策とも全く無関係であり、自己の発言を補強するためにこのような写真を使用することは不適切だろう。

悪質な煽動家

橋本氏のツイッターアカウントのフォロワーは現時点で約4万2千人。保守言論人の中では決して多いとはいえない。

しかしツイッター上では一定数の「ファン」が存在している。

例えば、五輪組織委の森会長が失言で辞任した際には「中華民国元総統の葬儀のため台湾へ行かれた森喜朗会長。(中略)森会長辞任巡り、『台湾に行った者は許さない』とする中華人民共和国の意向がよくわかる。」(2月12日)と投稿。「なるほど」「そういうことか」などのリプライ(返信)が多数寄せられた。

あたかも「森氏が台湾に近いので、中国に失脚させられた」かのような発言だが、失言から辞任に至る経緯を知っていればそのような見解にはならないだろう。(結果的に中共政府が森氏の失脚を喜んだかどうかは別の問題だ)

橋本氏が森喜朗前会長を擁護するのは自由だが、何でもかんでも中共政府のせいにしてしまっては本質を見誤り、同じ失敗が繰り返されることを助長する。虚偽によって支持者を間違った方向に誘導する行為は「悪質な煽動」と呼ばざるを得ない。

「日本デマゴーグ」第1号に認定する

以上の理由により「選報日本」編集部は、橋本琴絵氏を情報分析において参照すべきでないアカウント「日本デマゴーグ」第1号に認定する。

追記(2月14日)

当初使用していたアイキャッチ画像について、橋本琴絵氏本人より削除を要求する通知があった。当該画像はインターネット上に公開されている動画のキャプチャーであり、当編集部としては著作権法上認められた引用の範囲に含まれると考えている。しかし、本件について裁判所で争うことは記事を作成した目的とは無関係であるため、本人の要求を受け入れ差し替える。

追記(2月16日)

2月15日、橋本琴絵氏より本記事の内容について「所轄庁に告訴状を提出」したと通知があった。告訴状の内容は不明。

選報日本/編集部

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