三島由紀夫が学生らを率いて結成した民間防衛組織「楯の会」の制服が、ネットオークションサイト「ヤフオク!」に出品されていることがわかった。掲載されている写真を見る限り、本物である可能性が高い。
出品者はこれまでも100品近い中古品を出品しているが、過去の出品に楯の会や三島に関連するものはない。品名には「音楽隊? 自衛隊? 学生服? マーチングバンド? 自衛隊? 消防? 警察?」などと書かれており、出品者が楯の会を知らないことが窺える。
出品されているのは楯の会の冬服と夏服で、隊員の体格に合わせてオーダーメイド発注された西武百貨店のタグや、楯の会の紋章(日本の伝統的な兜をデザインしたもの)をあしらった金ボタンが確認できる。
入札価格は8月11日0時現在で、冬服が348,000円、夏服が152,000円と、すでに高値が付けられている。
楯の会が結成されたのは昭和43(西暦1968)年で、昭和44(西暦1969)年の4期生まで募集されており、最終的には総勢100名程度だったとされる。楯の会は三島由紀夫の自決に伴い解散。元隊員らは多くが70代になっている。
8/20 追記
令和3年8月20日に当該出品ページを確認したところ、オークションはそれぞれ下記の金額で落札されていた。(オークション終了日は8月15日)
▽冬服
578,000円(入札138件)
▽夏服
278,000円(入札36件)
コメント
間違いないものでした。 昨年は、三島由紀夫さん自刃50周忌の節目で、色々と注目・話題とありましたが、今回の「楯の会」、冬・夏の両制服、昭和史の貴重な史料と思います。大切に保存したいと思います。