日共、党首選挙権求める党員を除名「突然外から攻撃してきたから」

政治
日本共産党Youtubeより
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令和5年2月5日、日本共産党京都南地区常任委員会は同日付で党員の松竹伸幸氏を除名したと発表した。松竹氏は日共中央委員会の元党職員でジャーナリスト。今年1月に文春新書から『シン・日本共産党宣言 ヒラ党員が党首公選を求め立候補する理由』を出版し、党員投票による党首選挙を求めていた。

同党京都南地区常任委員会は松竹氏の除名理由について、同氏が著書で「党首公選」「日米安保条約・自衛隊容認」などを主張したことや、別の著者による日共批判本の出版を促したこと、党内で異論を述べることなく外部から「党を攻撃」したことなどを挙げている

松竹氏は6日、「(除名処分は)党員の権利を踏みにじるものであって、許されることではありません」とのコメントを発表した。

日共の小池晃書記局長は6日、記者会見で「党に異論があるから除名したのではなく、突然外から攻撃してきたことは党規約に反するので決定した」と述べた。

日共は規約で、党首にあたる党中央委員会幹部会委員長を中央委員会で互選し、中央委員は党大会で選出することとしている。しかし、その党大会で議決権を持つ代議員の選出方法は「中央委員会が決定する」とされており、仕組みとして民主的とは言い難い。

日共の志位和夫氏は平成12(西暦2000)年に党中央委員長に就任し、在任期間は22年を超えた。同党の規約に「任期」の二文字は無い。

松竹氏は新著の「はじめに」で以下のように主張している。

もし、共産党が党員投票の党首選挙を実施できるほどに変化すれば、野党共闘の障害となっている安保・防衛政策を全党的に議論し、抜本的に見直すきっかけになる。また、そういう議論が国民の目の前で公開で行われ、国民が目にすることによって、共産党とは異論の存在を許さない「怖い」政党だという認識に変化が生まれ、共産党を含む政権共闘への国民の不安感も和らぐのではないだろうか。

本の話『シン・日本共産党宣言』

松竹氏の勇気ある提言は、日共の強固な独裁体質によってあっさりと踏み潰された格好だ。小池晃書記局長は会見で繰り返し「異論を排除したのではない」と主張したが、今回の除名劇は改めて日共が「異論を許さない怖い政党」であることを印象付けるものとなった。

本山貴春

(もとやま・たかはる)選報日本編集主幹。北朝鮮に拉致された日本人を救出する福岡の会事務局長。福岡大法学部卒(法学士)。CATV会社員を経て、平成23年に福岡市議選へ無所属で立候補するも落選(1,901票)。その際、日本初のネット選挙運動を展開して書類送検され、不起訴=無罪となった。平成29年、PR会社を起業設立。著作『日本独立論:われらはいかにして戦うべきか?』『恋闕のシンギュラリティ』『水戸黄門時空漫遊記』(いずれもAmazon kindle)。

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