維新、奈良市議選に圧勝 市長選は敗退

7月11日に投開票された奈良市議会議員選挙は、日本維新の会の公認候補者4名(現職1名、新人3名)全員が上位当選を果たした。一方、同日選挙となった奈良市長選挙は5名が立候補する激戦となったが、現職が維新系候補などを破って4選を果たした。

筆者は維新公認の新人・山岡稔季市議候補の陣営に入っていたので、選挙戦に注目していた。以下、選挙結果を報告する。

奈良市でも吉村人気で大聴衆

奈良市長選・市議選の告示日となった7月4日は都議選の投開票日でもあった。都議選で維新は12名を擁立したが、現有議席を維持する1名の当選にとどまったため、一抹の不安を抱えながらの選挙戦開始となった。

同日13時から維新は、近鉄「大和西大寺」駅東側に維新推薦の市長候補(元県議)と市議選の公認候補4名を集結させ、応援弁士となる吉村洋文副代表(大阪府知事)や党所属国会議員とともに大規模な街頭演説会をおこなった。

一方で同駅西側では同時刻に公明党の街頭演説会がおこなわれていた。山口那津男代表が来ており、創価学会が組織を挙げて動員をかけていたようである。

維新の街頭演説会は、人気が高い吉村副代表が来るということで、公明党の演説会の動員には劣ったかもしれないが、支持団体を持たない維新が大聴衆を集めたことは、奈良でも勢いがあることを証明した。

吉村効果により近鉄「大和西大寺」駅東側に大聴衆が集まる

投開票の結果は…

市長選挙は、現職・維新推薦の元県議(2期)・元市議(1期)・元市議(3期)・共産党地区委員長の5名が立候補した。「泡沫候補」なしの激戦となった。下馬評は現職への批判票が分散され、現職有利というものであった。結果は、下馬評どおり、現職の仲川げん氏が64,409票(得票率43%)を獲得し、4選を果たした。

次点の維新推薦候補は、40,738票(27%)であった。選挙戦最終日に梅村聡・石井苗子・梅村みずほ参議院議員を投入するなどテコ入れを図ったが及ばなかった。

一方の市議会選挙は、維新新人の山岡稔季氏が7264票を獲得してトップ当選。残り3名の維新候補も2位、4位、5位で当選。公認候補全員が上位当選する圧勝となった。維新の「本拠地」大阪と通勤・通学圏内である奈良市だからか、維新の強さが発揮されたといえる。

市議選に当選した山岡稔季氏(左)と市長選挙に落選した中川崇氏(右)

4年前に話題となったニセ「維新」は落選

4年前の奈良市議会議員選挙でメディアやSNSで話題になった人物がある。現職の松下幸治氏である。松下氏は、「日本維新の会」と同名の政治団体の公認で立候補。選挙ポスターには「維新のまっちゃん」と記載していた。

本来、国政政党と同名または類似した名称の政治団体は設立することはできない。松下氏は、「日本維新の会」(松井一郎代表)が「おおさか維新の会」を名乗っていたときに、「日本維新の会」(松下幸治代表)の設立を総務省に届け出たため受理されたというわけである。

4年前は、ニセ「維新」の松下氏は「維新」票を奪い、最下位で当選。一方、本物の「維新」候補の1名が次点で落選となった。そのため松下氏は強い批判にさらされた過去がある。

注目の今回は、松下氏は奈良維新の会がキャッチフレーズとして使用していた「根っこから真・改革」から中点(・)を抜いた「根っこから真改革」と称する政治団体の公認で立候補。選挙ポスターは「改革のまっちゃん」となっていた。

本物「維新」のビラにある「根っこから真・改革」のロゴマーク

松下氏の選挙ポスターには維新が使用した「根っこから真・改革」と極めて酷似したロゴマークが入っていた

今回は、さすがに47人中46位で落選となった。いつまでも卑怯な戦法が通用するわけがない。

芦田祐介(あしだ・ゆうすけ) 昭和58年生まれ。京都府久御山町議会議員(1期目)。平成23年行政書士試験合格。平成31年4月初当選。

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