日本独立運動(2)人類史における日本の使命について

人生観
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明治維新よりこの方150年。この間日本はずっと独立の戦い続けてきた。この戦いは今も続いている。長い長い道のりだが、それには理由がある。天が日本に与えた使命・役割が余りにも大きいからである。日本の人類史おける使命とは平等世界の実現である。人類の歴史がこれから何千年、何万年続くか分からぬが、永遠とすれば、平等世界とはその永遠の土台である。

老子は「道の道とすべきは常の道にあらず」と言っておるが、平等世界は人間の真実であり、いずれ当たり前すぎて平等世界という言葉すら無くなるであろう。日本はその当たり前過ぎる偉大な道の開拓者という使命を天より与えられているのだ。この天命に即した行動を採る時に日本は興隆し、天命を忘れた時に亡国の危機を迎える。

歴史を振り返ろう。日本がこの役割を最初に果たしたのは帝国憲法の制定であった。憲法ならどこの国だって制定出来るなどと分かったようなことを言ってはいけない。憲法制定とは単なる法案の国会通過ではない。法治国家という近代社会の成立運営である。

それは決して生やさしいことではない。人種、経済、軍事、宗教を超えた国民という新たなアイデンティティの確立である。今ですら支那、韓国は実現出来ておらず四苦八苦しているではないか。彼らにとって反日しかアイデンティティがないという程度なのだ。

次に日本は日露戦争に勝利して世界を驚かせた。日露戦争における日本の勝利は単なる武力の勝利ではない。西洋が見たのは、有色人種が西洋科学を駆使して近代戦争を戦い西洋に勝利出来る能力があるということだけでなく、公共心、勇気、道徳、自己犠牲、知恵、いずれにおいても日本が西洋に勝るとも劣らない国家・国民であるということだ。

白人列強国は日本を見てはじめて有色人種が文明を持つ事を認めざるを得なかったのだ。1905年の日本の日露戦争における日本の勝利は世界の流れを劇的に人類真実の道へと転換させた。今日に至る人種平等の道を切り開いたのは白人でも支那でもない。わが祖国日本である。

それは白人達が始めて遭遇した白人以外の文明との出会いだった。インドにも、イスラムにも、清国にも、韓国にも彼らは文明を感じなかった。だが、最後に残された日本を見て、文明は白人の独占物でなく、文明においても人種は平等であると認めざるを得なかった。

併し乍らそれは日露戦争における勝利という現実がなければ彼らが認めることもなく、有色人種も又絶対的自信を持つことが出来なかったであろうことは言うまでも無い。

日露戦争での日本の勝利は人類史の偉大な転換点である。ここから人類史は普遍的真実である人種平等に向かって大きく動き始めたのだ。

日本の勝利を見て自信を得たアジアの有色人種たちが先ず独立運動を始める。日本が次に勝ちとったのは関税自主権と裁判権の獲得である。国際連盟で日本は人種平等を約束させようとしたが米国などの反対で葬られた。大東亜戦争は、結局日本は有色人種国であり、アジアを解放し、共存共栄の平等世界を実現する以外に生存の道はないと気付かされた結果の戦いであった。

だが、大正時代の15年間の油断は余りにも大きく取り返しが付かなかった。準白人国家に甘んじ、西洋との共存に自国の生存を夢見た日本は、いざアジアと共存圏を作ろうとしても間に合わなかった。アジアの信頼を勝ち取り全アジアを巻き込んだ西洋との戦いに持って行くには時間も徳もたりなかった。

日本は敗れた。再び四つの島に閉じ込められた。だが、日本の戦いは決して無駄ではなかった。嘘でもなかった。そこに真実があればこそ、日本は敗れても日本が目指した植民地独立は戦後次々と実現されていく。

そして、天はその後も日本を平等世界実現の戦いに送り込む。日本国憲法を制定させた占領軍が目指した日本とは、独立国家でも植民地国家でもない、その中間の国である。連合国の許しを得て生存を許されるだけの誇り無き哀れな国である。連合国は日本を四つの島に閉じ込め二度と世界に登場させたくなかった。だが、天はそれを認めなかった。日本は再び世界の舞台に登場する。

経済戦争である。日本はアメリと全面対決した。だが、再び敗北する。まだ期は熟していなかった。だが、ここでも日本は敗れたが先駆者となる。

法的、軍事的独立を勝ち取ったアジア諸国は、経済的独立が出来ずに苦しんでいた。経済の自立ができなければ本当の独立は獲得できない。本当の自由は獲得出来ない。本当の自己実現はできない。欧米列強はアジアの経済的自立を阻んでいた。併し、そこに先駆者たる日本がいた。

日本が敷いた経済独立の道があった。台湾・韓国が先ず立ち上がった、シンガポール、マレーシア、インドネシアが続き、支那が続く。そしてインドが。支那が何と言おうが、韓国が何と言おうが、彼らも我が国の敷いた道を歩んで経済自立を成し遂げたのだ。東南アジアでは無駄と散々陰口を叩かれたが、日本は多年の膨大な投資がなし彼らの経済自立を支え成し遂げた。

富の大流出が始まっている。白人が有色人種から搾取した富が今アジアに返り始めている。これに白人達は抵抗している。それが今という時代である。

日本の独立の道はかくも有色人種世界の自立と深く結びついているのである。つまり、日本近現代150年の歩みは、平等世界実現が日本の天命であり、日本の独立は平等世界実現の上に考えられなければならないということを教えているのである。

(ばば・よしひさ)昭和24年、福岡県八女市に生まれる。国士舘大学政経学部政治学科卒業。プール事故で首の骨を折り障害者となる。平成19年、参議院選挙福岡県選挙区に立候補し落選(35,942票)。平成27年、北朝鮮に拉致された日本人を救出する福岡の会代表に就任、平成29年に病気加療のため退任。

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