令和6年1月1日に発生した能登半島地震に関連し、SNSではさまざまなデマやフェイクニュースが飛び交っています。その一つが「志賀原発で火災が発生した」というものです。デマ拡散を受け、北陸電力は2日のプレスリリースに「火災の発生は確認されておりません」と明記しました。
1月2日21時半ごろ、鳩山由紀夫元首相は自身のSNS(X)に「気になるのは志賀原発で、爆発音がして変圧器の配管が破損して3500ℓの油が漏れて火災が起きた。それでも大きな異常なしと言えるのか」と投稿。さらに「被害を過小に言うのは原発を再稼働させたいからだろう」などと邪推を加えています。
北陸電力によると、志賀原発1号機と2号機で「変圧器の絶縁油が約3,600リットル(推定)漏れていたことを確認しましたが、絶縁油は堰内に収まっており、外部への影響はありません」「起動変圧器の放圧板の動作及び噴霧消火設備を手動起動したことが確認されました。放圧板が動作した原因等は調査中」とのことです。
国民民主党の玉木雄一郎代表は自身のSNS(X)に「志賀原子力発電所の変圧器油漏れで火災が発生との報道やSNS発信が見受けられますが、火災は発生していません。北陸電力も公表済み。地震や津波そして原子力発電に関する偽情報が見受けられますが、被災者支援及び復旧復興の妨げになるのでやめてください。イデオロギーを拡散する局面ではありません」と投稿しています。
なお、志賀原発1号機と2号機は平成23年の東日本大震災以降、運転を停止しています。北陸電力は公式SNSで「志賀原子力発電所は、今回発生した(能登半島)地震よりも更に大きな地震を考慮して耐震設計をしております」とコメントしています。
1月2日18時現在、石川県内で約33,600戸が停電しており、北陸電力は復旧を急ぐとしています。
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