九州北部豪雨の陸上自衛隊救援部隊を市民が訪問 自衛隊の活躍に感謝の言葉も

平成29年8月10日、福岡県郷友連盟(会長・吉田邦雄氏)が主催する「自衛隊研修会」が開催され、陸上自衛隊玖珠駐屯地へ同連盟会員を中心とする一般市民45名が訪問した。今回はその様子をリポートする。

研修会は同連盟がインターネットで呼びかけ、子供連れから老夫婦まで、幅広い世代の一般市民が参加した。この研修会は、自衛隊の駐屯地や基地を一般市民が訪問し、自衛官と交流することを通じて、市民の安全保障に対する意識を高めることを目的としている。参加者には自衛隊OBや、自衛官を家族にもつ人もいた。

玖珠駐屯地は大分県玖珠郡に位置し、戦車大隊を擁する陸上自衛隊の重要拠点だ。今年7月の九州北部豪雨では玖珠駐屯地からも即日災害派遣が行われ、隊員は被災者の救出や行方不明者の搜索に従事している。

駐屯地広報官が災害派遣について説明

研修会参加者に対するブリーフィングでは、この災害派遣に関する説明に多くの時間が割かれ、参加者の中には友人知人に被災者も多かったため、自衛官への率直な感謝の言葉が伝えられた。

玖珠駐屯地の広報官によると、災害発生当初は被災地域への道路が寸断されていたため、5時間掛けて徒歩で救援に向かったという。単なる土砂崩れという言葉では収まりきれない、まさに天変地異の有様であったとのことだ。

救援活動に当たっては陸海空自衛隊のヘリ部隊が総出で活躍した。集落が丸ごと押し流されている状態であり、川になったような道を歩いている救援部隊の写真も紹介された。

被災者の中には、自分の妻が行方不明であるにも関わらず、自衛官や行政関係者を励ます男性がいたというエピソードも紹介された。男性は妻が帰ってくる目印になるように、日章旗を自宅に掲げ続けたという。この時は参加者の中からすすり泣きの声も聞こえた。玖珠駐屯地の隊員は延べ3週間ほど、災害派遣に従事している。

その後参加者は、駐屯地内を見学し、74式戦車に試乗した。

74式戦車に試乗。試乗用に鉄の台が設置された

最新鋭の10式戦車

また、駐屯地内の食堂で、実際に自衛官と同じ食事を取るなどして過ごした。

駐屯地食堂の「鶏丼」

駐屯地内のATM

駐屯地内の理容室

拉致問題啓発ポスターも貼られていた

参加者の一人(40代の主婦)は、「災害派遣の話を聞いて、自衛隊の存在が本当にありがたいと思った。心強いし、自衛官の人々と接して、とても親近感が湧いた」などと感想を述べた。

福岡県郷友連盟では、今後も海上自衛隊や航空自衛隊の基地も含め、自衛隊と市民の交流を促進していく予定とのこと。

▽福岡県郷友連盟公式サイト
http://fukuoka.goyu.jp/

(本山貴春)

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