中国・上海で二人暮らしするのに必要な収入はいくらか計算してみた

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中国の上海市は人口2,400万人超、経済規模を含め、中国で最も大きな都市だ。日本企業も1千社以上、在留邦人は4,500人を超えている。わが国から最も近い「世界都市」だ。

さてそんな上海で話題になっているのが、「上海で二人暮らしするのに必要な収入はいくらか?」である。以下、中国メディアから意訳・引用する。

2017年夏、上海における求人の平均収入は9,337人民元/月(1元を約16円で計算すると、15万円/月)だった。

ある男の月収入は8万円であった。恋人にプロポーズした時、こういうふうに言った。「君は働かなくて良い、俺の収入で二人生活しよう。」しかし現実は甘くなかった。

結婚後、妻は専業主婦となり、3万2千円の化粧品を購入した。それは女性にとって必需品だという。そして、一日三回の食事代、友達との交際費、日常の遊興費などを使っていった。

夫には32万円の貯金があったが、いまでは4万8千円しか手元に残っていない。お金がないことは夫婦喧嘩の原因となり、結局妻は専業主婦を続けることができなくなった。

この夫婦には、妻を専業主婦にさせることについて、食い違いがあった。夫が想定していたのは、食事や家賃などの基本的な生活費のみだった。しかし、妻にしてみれば、3万2千円の化粧品は安いほうだし、一回あたり1,600円の食事代は贅沢ともいえない。

一回のデートにかかる費用は9千円(内訳:タクシー代、昼食・夕食代、映画チケット代)だ。月に2回デートすると、1万6千円。1ヶ月の食費は3万3,600円が平均水準。化粧品は3ヶ月使えるとして、月平均1万2,800円。洋服代は1万2,800円、交通費は4,800円、水道光熱費は8,000円、その他交際費・治療費などが3万2,000円。

合計12万円也。これは家賃や借金返済を考慮しない、かつ控えめな計算である。結論として、上海で二人暮らしするには月収12万円以上必要ということだ。ゆえに、上海で専業主婦は少ない。

以上、「これは悲しい現実」と上海の記者は嘆いている。中国であれば物価が安いのでは?と思われるかも知れないが、むしろ日本より高いようだ。「妻を専業主婦にできない」という話は、日本人男性としても身につまされる。

あなたの街で二人暮らしするには、一体いくらの月収が必要だろうか?贅沢はせずとも、順調に収入を増やしていけるようにしたいものだ。

本山貴春(もとやま・たかはる)独立社PR,LLC代表。北朝鮮に拉致された日本人を救出する福岡の会副代表。福岡市議選で日本初のネット選挙を敢行して話題になる。大手CATV、NPO、ITベンチャーなどを経て起業。

本山貴春

(もとやま・たかはる)選報日本編集主幹。北朝鮮に拉致された日本人を救出する福岡の会事務局長。福岡大法学部卒(法学士)。CATV会社員を経て、平成23年に福岡市議選へ無所属で立候補するも落選(1,901票)。その際、日本初のネット選挙運動を展開して書類送検され、不起訴=無罪となった。平成29年、PR会社を起業設立。著作『日本独立論:われらはいかにして戦うべきか?』『恋闕のシンギュラリティ』『水戸黄門時空漫遊記』(いずれもAmazon kindle)。

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