映画『馬三家からの手紙』福岡キノシネマ天神にて上映

中国・強制労働施設の実態を明らかにしたドキュメンタリー映画『馬三家からの手紙』が、福岡の警固に新しくできた映画館で8/21より上映される。

日本で最初に放映されたのは、NHK BS「世界のドキュメンタリー」だが、NHKによれば、最近の100本のうち、リクエストの多さで第2位という。

その他、毎日、朝日、日本経済、西日本新聞等と各新聞社でも取り上げられている。

現在香港では、中国当局に対し批判的な論調の新聞の関係者、民主派の活動家等が逮捕されているが、中国国内では、チベット、南モンゴルなどの少数民族を始め、イスラム教を信仰するウイグル人、地下教会の信者、法輪功の学習者も依然として弾圧の対象となっている。

今回の映画で、馬三家労働教養所に収監された孫毅(スン・イ)は、その中の一人で法輪功の学習者だ。

孫毅(スン・イ)

この法輪功は、簡単でゆったりとした動作と、『真・善・忍』の3つの理念に基づき自分の心を修めて、心身の向上をはかる気功法で、中国で1992年から伝え出されてから、1993年の東方健康博覧会で最高賞を取り注目を集め、爆発的に広まった。当時国内報道で1億人もの愛好者がいたと言われている。

しかし、1999年7月、当時の国家主席である江沢民の独断により、法輪功を誹謗中傷するプロパガンダを始めとした大々的な迫害キャンペーンを開始した。この状況は今もなお続いており、最近の報道によると、一部の地方公安局では、法輪功の学習者を通報することで、最大10万元(約150万円)の懸賞金を掲げる所もあるようだ。

これらの状況により、彼は馬三家(マサンジャ)労働教養所へ入れられてしまう。

そこでは、米国向けのハロウィーン商品を作っていた。彼は、商品の箱の中に、SOSの手紙を忍ばせることを思いつき、実行する。その手紙には、信念のために収監され、拷問・洗脳されている状況が詳細に書かれていた・・・

今年の2月、日本公開に先駆けて来日したレオン・リー監督へインタビュー記事があるので紹介したい。

インタビューワーは、中国における臓器移植を考える会(SMG Network)事務局長の野村旗守氏。

レオン・リー監督インタビュー

――収容所内部の拷問場面を克明に再現したアニメーションには胸が詰まりました。拷問部屋にマルクスと毛沢東の写真が掲げてあるところなど、非常にリアルでした。

リー:実写が出来ない分、音響にも非常に神経を使いました。ビデオでは判りませんが、映画館で観てもらうと、草や風の音など、さらにリアリティーが増す筈です。

――しかも、孫毅自身があの原画を描いているのですね。

リー:描画は彼の特技なのです。子供の頃から中国古典小説の挿絵を真似て描くのが得意で、長じてはエンジニアとして毎日のように精密な設計図を描いていたのですから、彼の絵はプロ並みです。

――監督自身が中国に入国できないので、プロのカメラマンでもない孫毅に撮影を任せるしかなかった。編集には相当気を使われたと思いますが?

リー:数ヵ月にわたり、暗室にこもりっきりでした。

――驚いたのは、孫毅を虐待した収容所の看守や職員がインタビューに応じていることでした。馬三家はすでに閉鎖されているとはいえ、場合によっては厳罰も覚悟しなければならなような要請に、なぜ彼らは応じたのでしょう?

リー:孫毅の真剣な気持ちに突き動かされたということだと思います。彼には邪気というものがまったくない。誠意の塊のような人間です。スカイプの会話で「元看守にインタビューしようと思っている」と孫毅から告げられた時、正直私は不可能だと思っていました。ところが看守たちは実際に顔をさらして画面に出てきた。孫毅のに感化されたのです。実際、彼らは「生まれて初めて真実を語ることが出来た」「もう何も恐れるものはない」などと言っていました。

孫毅(スン・イ)氏によるイラスト

NHK BSでの放送では、放送枠の都合で、一部カットして放送されていたが、映画館では完全版が上映される。

孫毅氏の命を懸けた作品となっているので、彼のメッセージを是非、映画館で受け取ってほしい。

配給会社:グループ現代

上映情報

●福岡 キノシネマ天神(kino cinéma天神)
8月21日(金)~9月3日(木)まで上映予定
上映時間 10:30~11:50

●佐賀 シアター・シエマ
9月25日(金)~10月1日(木)上映予定

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