令和5年9月29日、かわぐちかいじ原作の『沈黙の艦隊』が実写映画として公開される。監督は『水曜日が消えた』『ハケンアニメ!』の吉野耕平。制作にあたっては海上自衛隊が全面協力した。
『沈黙の艦隊』は昭和63年から平成8年にかけて講談社のモーニング誌に連載された。コミックスは全32巻に及ぶ大作で、かわぐちかいじの代表作になっている。その一部はアニメ化もされた。
同作は米ソ冷戦を背景に、日米共同開発によって就航した原子力潜水艦(原潜)を現役自衛官が乗っ取り、独立を宣言して国際社会を翻弄するという奇抜な設定だ。物語が長大であり、舞台が各国政府中枢に及ぶこともあって長らく映画化が困難とされてきた。
実写映画化にあたり、海上自衛隊が全面協力した。
潜水艦の発射管室や機械室は広島・呉で撮影された他、海上自衛隊・横須賀基地、館山航空基地、下総航空基地、厚木航空基地などでもヘリコプターや哨戒機(軍用航空機)、そして日本で初めてとなる実物の潜水艦を使用した撮影も実現した。
映画『沈黙の艦隊』公式サイト
軍用潜水艦の内部は「機密の塊」とされ、原則として公開されることは無い。本作制作陣の取材に際しても、艦内の写真撮影は許可されず、スタッフは「自分たちの目で記録」(公式サイト)したという。
また、主演の大沢たかお(役・海江田四郎)は江田島にある幹部候補生学校で実際の訓練に参加。玉木宏(役・深町洋)は横須賀基地で現役の潜水艦に体験搭乗している。まさに異例の待遇だ。
日本の原潜保有については長年の念願となっているが、いまだに実現していない。令和4年6月、国民民主党の玉木雄一郎代表は「日本も原子力潜水艦の保有を検討すべき」と発言している。
コメント
29日初日に映画館日足を運び鑑賞しました。
今、正に我々日本国民が観なければならない映画です。
海自艦船にアメリカの将官が目付役として監視しているシーンを実感として感じさせてもらいました。
正しく日本国はアメリカの属国で有ることを認識させられた映画です。
どうする日本?