保守政治家の西村眞悟氏らが受章 平成の御世で最後の叙勲

平成30年11月3日、政府は秋の叙勲受章者を発表し、6日に皇居で大綬章親授式が行われた。

今上陛下におかれては最後の叙勲となった。保守政治家からは平沼赳夫元経済産業相が旭日大綬章、西村眞悟元防衛政務次官が旭日重光章を受章した。今回の受章者は4079名。

平沼赳夫氏は、自民党所属衆院議員として運輸大臣、通商産業大臣、経済産業大臣を歴任。小泉首相の郵政民営化に反対して自民党を離党し、新党「たちあがれ日本」を結党。日本維新の会と合併後は同党国会議員団代表を務め、分党後に結党された次世代の党でも党首に就任、後に自民党に復党し政界引退した。

西村眞悟氏は、民社党所属衆院議員として政界に入り、新進党を経て自由党の結党に参加。自自連立政権(小渕内閣)で防衛政務次官に就任。民由合併で民主党に属した後、改革クラブを経て「たちあがれ日本」に入党。日本維新の会、太陽の党、次世代の党(→日本のこころを大切にする党に改称)を経て政界引退した。

まぼろしの真正保守政党

平沼、西村両氏の政治家としての後半生は保守政党の建設に捧げられた。出身政党が異なりながらも、たちあがれ日本から次世代の党にかけて、両氏は歩みをともにしている。

また、平成14年の「北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟」設立に際しては平沼氏が会長、西村氏が幹事長に就任。国会議員として日本人拉致被害者救出運動に尽力した。

両氏は自民党政権の外側から日本政治を正すべく、真正保守政党の建設を目指したわけだが、日本のこころを大切にする党(→日本のこころに改称)は平成29年衆院選において政党要件を消失し、平成30年に自民党と合併している。

【参考】叙勲とは?

わが国における叙勲は、天皇陛下が勲章を授けることを指す。

勲章には22種類あり、国家や社会に対して大きな功績のあった人物に授与される。受賞者は政治家に限らず、民間人や外国人も多く受章している。叙勲候補者は年齢満70歳以上であることが必要。審査には過去の賞罰歴も参照され、極めて厳格に行われる。

叙勲制度は明治8年の「賞牌欽定の詔」によって創設され、戦後は日本国憲法7条7号が天皇陛下の国事行為の一つとして定める「栄典を授与すること」に基づいている。

そもそも勲章の起源は中世欧州にあり、君主から騎士に対し授与された。現在でも各国軍人は正装に際して勲章を身につけることが慣例化している。

わが国でも戦前には武功のあった軍人に対し勲章が授与されていたが、戦後、いまだに現職自衛官が受章できておらず、不名誉な事例として指摘されている。

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