日本共産党(日共)は国政政党でありながら、隠然と暴力革命の方針を堅持し、公安調査庁から監視対象とされていることはよく知られている。
そんな日共は、民主主義の根幹である選挙活動においても意図的に違法行為を繰り返してきた。選報日本では過去に日共新人の違法な事前活動を報じたが、今回はなんと現職の市議会議員による違法行為だ。
違法行為を行なっているのは福岡市西区選出の山口湧人市議会議員。福岡市では3月31日に市議選と県議選が告示されるが、それより一週間以上も早く「日本共産党 山口ゆうと選挙事務所」と書いた看板を事務所へ掲示しているのだ。
政治活動や選挙活動に関する掲示物(看板・のぼり・ポスターなど)に関しては大きさや設置場所などが公職選挙法で制限されている。特に選挙事務所は立候補届出時に合わせて設置を届けることとされており、原理的に告示日より前に選挙事務所が開設されることはあり得ない。(通常は後援会事務所とする)
今回の山口湧人市議による行為は、公職選挙法の文書図画規制に違反するのみならず、同法で禁止されている事前運動(選挙期間外に投票を求める運動)に該当する可能性が高い。
しかも、今回選挙違反が露見した事務所は、実際には選挙事務所として届け出ない可能性がある。というのも、山口湧人市議はこの空き店舗を利用した事務所と別に、すぐ近くの大通りに面したプレハブ建ての事務所を保有しており、こちらに大きな看板を設置した方が目立つ。
前述の通り、選挙事務所の看板は選挙管理委員会に届け出た場所にしか設置できないので、山口湧人市議は大通り沿いの事務所を届出上の選挙事務所とするつもりであると思われる。
現在の違法看板であるが、よく見るとコピー用紙に印字したような簡易的なものになっている。これは、山口湧人市議が違法性を認識し、警察や選挙管理委員会から指摘されてもすぐ撤去できるようにしているのだろう。極めて悪質であると言わざるを得ない。
山口湧人市議は平成31年の福岡市議選に初めて立候補し、4,578票を獲得。当選者の中では最下位だった。
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