【日本デマゴーグ認定】百田尚樹氏「不正はほぼ確実」

「選報日本」編集部が選定した「日本デマゴーグ認定」第2号は、元小説家・百田尚樹氏(64歳)。

百田氏は元放送作家で、長寿番組『探偵!ナイトスクープ』(テレビ朝日系列)などを担当。平成18年に神風特攻隊を題材にした『永遠の0』(太田出版)で小説家に。同作は岡田准一主演で映画化(東宝)するなど大ヒットした。

平成27年からインターネット番組『真相深入り! 虎ノ門ニュース』(DHCテレビ)でレギュラー・コメンテーターを務め、時事解説を行っている。保守言論誌では、過去に「月刊正論」「月刊WiLL」「月刊Hanada」に論考が掲載されてきた。

たびたび「小説家引退」を宣言しているものの、その都度撤回。引退を巡る発言は「狼少年」状態になっている。

百田尚樹氏のTwitter

ツイッターのフォロワーは現時点で46万6千人を超えており、保守系言論人(本人は言論人と呼ばれることを嫌忌)としては抜群の影響力を誇る。

米大統領選挙を巡っては早い段階から「不正疑惑」に言及しており、不正が行われたことを断定するだけでなく「予言」などと称してトランプ再選を訴えた。

以下、百田氏が米大統領選挙に関して発信したツイッター投稿を一部引用する。(引用元:twitter.com

(2020年11月6日)
★★百田尚樹の大予言★★アメリカ大統領選挙はいくつかの州で不正が見つかり、開票をやり直して、不正票が無効となり、その結果、トランプの再選が決まる。今、正義は瀕死の状態だが、必ず甦る。もし正義が死ねば、4年後、アメリカはまったく違う国になっている。日本? 考えるのも怖いよ。

(2020年12月10日)
私はたしかに2ヶ月前「トランプが圧勝する」と予言した。私はそれを恥じる気も訂正する気もない。なぜなら、不正がなければ、彼は圧勝したと信じている。1ヶ月前「トランプは逆転勝ちする」と予言した。この予言は今も信じている。この私の二つの予言が外れるかどうかは、もう少しじっくり見ろよ。

(2020年12月10日)
テキサス州ら19州が4州を訴えた裁判(※)はいきなり連邦最高裁だという。この裁判で、テキサス州が勝てば、結果的にトランプ大統領再選がほぼ決まりそうだが… 不正を働いたと言われる◯国は、裁判官を脅迫したり、巨額の賄賂を贈ったりと、なりふり構わずやってくるだろう。裁判官たち、頑張れるか!

※【テキサス州裁判】テキサス州司法長官ら州共和党幹部が2020年12月8日にジョージア・ミシガン・ペンシルヴェニア・ウィスコンシン各州の選挙無効を訴え、共和党議員126名とトランプ氏が支持。同月11日、連邦最高裁は「原告適格がない」としてこれを退けた。

(2020年12月10日)
しかし、トランプはまだ強烈な切り札を持ってると私は睨んでいる。それを切った途端、バイデン陣営は木っ端微塵になるほどの、凄い切り札だ。ちなみに切り札のことは英語でトランプという。綴りは知らん。

(2020年12月12日)
アメリカの連邦最高裁判所がテキサス州の訴えを却下した。これでバイデンは勝利に大きく近づき、不正を働いた者たちはひとまずホッとし、中国は高い笑いしているだろう。連邦裁の決定に「それ見たことか」と得意気に語る評論家たちの頭には、「正義と民主主義の危機」という意識など微塵もない。

(2020年12月12日)
しかし私はバイデンは最終的に勝利はしないと思う。トランプ大統領はテキサス州の訴えに最大限の望みを懸けていたとは思えないふしがあったからだ。彼はまだ「切り札」を持っている。その一つが、現在拘束されているといわれるCIA長官(※)だ。

※【CIA長官拘束】この頃、「ドイツ・フランクフルトのCIA敷地内で米軍がドミニオンのサーバーを押収する際に銃撃戦になり、ジーナ・ハスペルCIA長官(当時)が負傷・逮捕され、キューバ米軍基地に拘束された」というデマ情報が拡散されていた。

(2021年1月7日)
トランプ大統領ほどの男が、ペンスが裏切る(※)ことを想定していなかったとは考えられない。ただ、その後の暴動と混乱を想定していたのかどうかはわからない。しかし民衆の暴動により、ペンスの裏切り行為が中断されたことは事実だ。

※【ペンス】マイク・ペンス副大統領(当時)が、1月6日の連邦議会・上下院合同会議において「外国勢力が大統領選に不正に介入」したことを理由に、選挙結果の無効を宣言するという予測を、一部のトランプ支持者が主張していた。ペンス氏は「選挙結果を否定する権限がない」としてバイデン氏の当選を認定。これに怒った一部のトランプ支持者が連邦議会を占拠した。

(2021年1月7日)
議会になだれ込んだのがトランプ派か反トランプ派かはわからないが、バイデンが選出される流れが中断(※)されて、トランプ陣営に立て直しの時間が与えられたことはたしかだ。さあ、ペンスが裏切り者と判明したトランプ陣営は、どう出るか! 私はペンスの解任も有り得ると見ている。

※【中断】前述の連邦議会・上下院合同会議は一部のトランプ支持者の議会占拠によって、選挙結果認定手続きが数時間遅延した。

(2021年1月7日)
リンウッド弁護士(※)は正しかった…

※【L・リン・ウッド】米国の弁護士。ドミニオン社の選挙システムによって不正選挙が行われたことなどを主張。ペンス副大統領(当時)の「裏切り」を予測し、同氏の銃殺を求めるSNS投稿を行っていた。

(2021年1月7日)
もしここでトランプ大統領が黙って敗北すれば、彼は愚か者であるばかりか、臆病者でもある。しかし私は彼がそんな男ではないと信じている。

(2021年1月12日)
大統領令(※)が出された模様。もしかして、大変な事態になるかも…

※【大統領令】1月11日に米財務省が「2018年の大統領令」に基づき複数のウクライナ人の資産を凍結する旨の報道発表を行った。この発表がきっかけとなり、「バイデンが逮捕される」などのデマが拡散された。

(2021年1月12日)
今回の大統領令で、昨年9月に大統領選挙に干渉したとして制裁されたウクライナの議員に関与した者たちが対象になるようだ。そのウクライナ議員はバイデンとも関係が深く、もしかしたら、一気にバイデンの逮捕もありうるかも。知らんけど。

(2021年1月12日)
私はしばしば言論人とか論客とか言われるが、とんでもない! 私は小説家である。面白い物語を作って、それを売って商売している。そして仕事の合間に好きなことを言ってるだけだ。副業でもない。遊びみたいなもの。政治評論や言論を売って生活している者と一緒にしないでくれと思う。

(2021年1月30日)
米大統領選挙で、多くの州にまたがって不正が行われたことはほぼ確実。「それは選挙結果に影響を与えるものではなかった」と強弁する者もいるが、問題はそれが司法によって検証されなかったことである。また不正を支持(※)したのが誰かも不明。それらを是とする理由がわからない!

※「指示」の誤記と思われる。

上記引用にあたっては、改行を省略した。また、(※)は編注。

講演料は「300万円」

以上のツイートは2月18日現在も変わらず閲覧できる。

これらの投稿は百田尚樹氏にとっては「仕事の合間に好きなことを言ってるだけ」の「放言」に過ぎないのだろう。「生活」しているか否かはともかく、百田氏が「政治評論や言論を売って」いることは事実である。

百田氏はこれまで、保守系団体などが行う講演会に講師として招かれたこともあり、「講演料として300万円を支払った」という主催者の証言もある。それだけ人気と集客力があり、保守層から厚い信頼を得ていたということだろう。

思い込みによる断定

もちろん、トランプ大統領の再選を「支持」し、かつそれを「予測」することは、当人の思想信条や情報分析の結果として否定されるべきではない。しかし百田氏の一連の投稿は、その一線を超えていたのではないか。

百田氏の主張を端的にいえば「米大統領選において不正選挙は行われた」「不正選挙がなければトランプは勝っていた」の2点に絞られる。

米大統領選挙の不正疑惑を訴える訴訟は、提出された証拠が不十分であったため、ほとんどが裁判所によって門前払いにあっている。

もはや「不正選挙が行われた」ことを証明することは不可能になった。百田氏の「断言」は、思い込みによる決め付けであるとしか言いようがない。

悪質な陰謀論の流布

さらに問題なのは、百田氏が不正選挙を巡るデマ情報を信じ、拡散していたことだ。その中には「CIA長官拘束」や「バイデン逮捕」など荒唐無稽なものが含まれている。

デマ発信源の一人であるリン・ウッド弁護士について「正しかった」と投稿していることからも、百田氏の「予言」の源泉がQアノンなど米国の陰謀論であることは間違いなさそうだ。

言葉を生業とする作家らしく、投稿文末には「睨んでいる」「と思う」「有り得ると見ている」「ありうるかも」「された模様」など、断定を避けた慎重な表現も散見される。信念を吐露する一方で、巧妙に保身を図っている印象だ。

どのような信念に基づこうと、総合的には「デマの拡散」によって百田氏が自身のフォロワーの多くを陰謀論へ誘導してしまったことは客観的事実であり、撤回や反省も行われていないことから、一連の投稿は「悪質な煽動」であると評価せざるを得ない。

「日本デマゴーグ」第2号に認定する

以上の理由により「選報日本」編集部は、元小説家・百田尚樹氏を情報分析において参照すべきでないアカウント「日本デマゴーグ」第2号に認定する。

選報日本/編集部



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