広まるオンライン授業 途上国では情報インフラに課題

昨今のコロナ禍において世界的にオンライン授業が普及した。オフラインでの授業が当たり前だったこれまでとは違い、世界的にはオンラインでの授業や働き方が一般的になりつつある。

日本は幸か不幸か感染者数が他国と比較してそれほど増加しなかったために公立高校、とりわけ小学校、中学校、高校において対面の授業が中心的である。

しかしながら、海外のロックダウンした国ではオンライン授業を行わざるを得ず、教育的リソース(ここでは「EdTech」と呼ぶ)は必要不可欠であった。EdTechといえども、特に開発途上国では貧困層や農村部に情報インフラ等が十分に普及しておらず、オンライン授業を遂行するのに大きな課題があった。

以下の表では私が修士論文で使用したデータから、開発途上国7か国においてのインターネットとスマートフォンに関するデータをまとめている。

表1.家庭においてインターネットがつながるのか?

表2.家庭にスマートフォンがあるかないか?

2つのデータから情報インフラは日本のように普及しているとは到底いえまい。

とくに表1よりカンボジアとアフリカのセネガル、ザンビアではインターネットにつながる率が半分以下となっている。

また、表2より家庭内に誰もスマートフォンを持っていないとう割合も少なくない。これらの国では教育のためのリソース、EdTechが不十分であり親にスマートフォンを借りて勉強などをしたりするケースもあるそうだ。

世界的な新型コロナウイルスによるパンデミックは、私たちに大きな影響を与え、良くも悪くもワークスタイルや教育の在り方が変わりつつある。

もうかれこれ2年が経過するものの、今後の働き方や教育方針はどうなるのか予想が難しい。しかしその一方で、途上国では貧困や情報インフラなどの問題に直面している。

これまでの経験や歴史から俯瞰すると、開発途上国は昔の先進国のようなもので10年、20年遅れて国が発展しているようにも見えるが、今後世界的にどのようなライフスタイルになるのか、動向を注視していきたいところである。

近藤裕基(こんどう・ゆうき)1997年生まれ。大学院修士課程で国際開発・教育開発を専攻。


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