消えた政治資金 自民支部など収支報告書未記載 京都

自由民主党京都府第六選挙区支部(以下「第六選挙区支部」)から支出された寄附・交付金を受領した4団体が収支報告書に収入として記載していないことがわかった。第六選挙区支部は、安藤裕衆議院議員が代表を務めている。

筆者が京都府選挙管理委員会のHPに公開されている第六選挙区支部の収支報告書などを調査した。すると第六選挙区支部から支出された寄附・交付金を受領した党支部と党所属議員の後援会が収支報告書に収入として記載していなかったことを発見した。

その後、京都府選挙管理委員会に情報公開請求をおこない、第六選挙区支部の収支報告書に添付された領収書を入手した。以下、不記載の4団体とその金額を紹介する。

自民党木津川市支部 11万8千円

自民党木津川市支部は兎本和久・京都府議(木津川市・相楽郡選出)が代表を務めている。収支報告書によると同支部の党員数は104名となっている。

藤山ゆきこ後援会 10万円

藤山ゆきこ後援会は、藤山裕紀子・京都府議(宇治市・久御山町選出)の後援会であり、資金管理団体の指定を受けている。代表は藤山府議が務めている。

古林よしたか後援会 10万円

古林よしたか後援会は、古林良崇・京都府議(京田辺市選出)の後援会であり、資金管理団体の指定を受けている。代表は古林府議が務めている。

田口こうじ後援会 3万円

田口こうじ後援会は、田口浩嗣・久御山町議の後援会であり、資金管理団体の指定は受けていない。

代表はO氏、会計責任者は田口町議の親族となっている。田口町議のブログによると田口町議が収支報告書を作成し、府選管に提出したとある。そのため責任の所在は田口町議にあるといえる。しかも、上記領収書の「田口こうじ後援会」は田口町議の筆跡と思われる。

なお、久御山町議会議員選挙の告示日(4月21日)直前に後援会に寄附されていることから、誤って選挙運動収支報告書に記載したのではないかと考え、久御山町選挙管理委員会に選挙運動収支報告書の閲覧を請求したが、こちらにも記載がなかったことを確認した。

酷似している領収書の体裁

上記4枚の領収書を見ると、「田口こうじ後援会」を除いてデザインがまったく同じとなっている。また4枚すべてが宛先の「自由民主党京都府第六選挙区支部」が活字となっており、金額はチェックライターで打たれたものとなっている。

つまり第六選挙区支部が領収書を用意し、受領した側がゴム印や手書きで住所や団体名を記載したものと強く推認されるわけである。通常は、手書きの領収書を発行すれば、複写や「耳」により受領した側にも控えが残るはずであるが、この4団体には控えが残らなかったのであろうか。

耳付き領収証のイメージ

34万8千円の政治資金が消えたことに

以上4団体の未記載額合計は34万8千円となり、このお金の行方はわからなくなっている。まさに「消えた政治資金」なのである

政治資金規正法では、政党・政治団体に対して毎年、収支報告書の提出を義務づけている。民主政治において、政治資金を透明化し、政治活動の公明・公正を確保することは極めて重要なことである。

寄附・交付金の収入があったにもかかわらず、それを記載しないことは政治資金規正法に違反する可能性があり、許されることではない。

「事務処理ミス」と弁明するのかもしれないが、ずさんな会計管理との誹りは免れない。今回のケースは金額がそれほど大きいものではないが、自民党絡みの「政治とカネ」の問題は国民の政治不信を増大させていることは間違いない。

芦田祐介(あしだ・ゆうすけ) 昭和58年生まれ。京都府久御山町議会議員(1期目)。平成23年行政書士試験合格。平成31年4月初当選。



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