令和3年8月24日、岸信夫防衛大臣は東京五輪でメダルを獲得した自衛官に賞詞(金メダルは第一級賞詞、銅メダルは第二級賞詞)を授与した。自衛隊員への賞詞には賞金の他、勲章に似たメダル状の「防衛功労章」が副賞として贈られる。第一級賞詞の授与は平成24年以来。
東京2020オリンピック競技大会の成果報告をオンライン形式で受けました。
自衛隊からは17名が出場。柔道の濵田尚里1尉、フェンシング団体の山田優2尉、レスリングの乙黒拓斗2曹が金メダル🥇、ボクシングの並木月海3曹が銅メダル🥉を見事獲得しました。総メダル数は5つで過去最多となりました。 pic.twitter.com/RZcJrJRjbl— 岸信夫 (@KishiNobuo) August 24, 2021
勲章が与えられない現役自衛官
勲章は主に国家元首が国家への貢献者個人に授与するもので、わが国では天皇陛下から与えられる。通常の国家で特に重視されるのが軍人への授与だが、これまで現役自衛隊員の受賞者はおらず、退官後に与えられてきた。
特に軍人が正装する場合は胸にメダル状の勲章を装着するのが通例だが、自衛官は一般的な軍隊でメダルの略章に相当する「防衛記念章」しか与えられていなかったため、外国軍人などと交流する際に見劣りしていた。

防衛記念章(上)と功労章(下)防衛省HP
防衛功労章は形状こそ「勲章」に相当するものの、賞詞の副賞扱いに留まっているのが現状だ。国際情勢が緊迫する中で、現役自衛隊員に対して天皇陛下から勲章を授与していただけるようにすることは、国家としての責務ではないだろうか。
選報日本/編集部
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