【戦後75年】戦死者がいまの日本を見たらどう感じるのか? 短編映画無料公開

文化
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令和2年8月13日、熊本県の民間有志らが制作した短編映画『忘れてはならない歴史がある』(英霊顕彰プロジェクト)が無料公開された。動画はYoutubeなどのSNSにアップロードされ、すでに1万回近く再生されている。

動画では、現代日本の都市に戦死者の亡霊らしき軍人が現れる。軍人は様変わりした日本社会の風景に驚くも、道ゆく人々はその存在に気づかない。

軍人はやがて悲嘆にくれつつ、神社に辿り着く。そこには彼と同様に軍服姿の男たちが待っていた。彼らも戦死者の霊であり、その神社は英霊を祀る護国神社だったのだ。

そこへ、幼い娘を連れた夫婦が参拝に訪れる。

娘は、護国神社の資料館を見学し、本殿に参拝する。その時、本殿脇に立っている軍服姿の男たちに気づき、笑顔で手を振る。

軍人たちはそのことに喜び、笑顔で手を振り返す。

わずか2分の映像に、われわれ現代日本人は身につまされる。この作品はイギリス軍がPR用に制作・公開した動画に触発を受け、熊本県の有志が寄付金を募って完成に漕ぎ着けた。

制作プロジェクトの代表者である鈴木田遵澄氏は元陸上自衛官で、現在は熊本市で会社経営のかたわら、積極的に被災地への支援活動も行っている。

鈴木田氏のツイッターによると、動画公開直後にはハングル語などによる批判的書き込みが相次ぎ、視聴制限がかけられたという。鈴木田氏は「戦没者に手を合わせることまで批判されるような時代は終わらせなくてはなりません」とコメントしている。

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