【脱昭和】伝統を守るため、高市首相は土俵に上がるべき

文化
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憲政史上、初の女性総理が誕生しました。

私は優秀な人間が総理であれば、それが女性であっても、男性であっても全く意に介さないタイプの人間ですので、このことに関して、多くのことを語る言葉を持ちません。

しかし、今、開催されている大相撲九州場所、その千秋楽においては、優勝力士に内閣総理大臣杯が、内閣総理大臣の手によって渡されることになります。つまり、今場所、優勝杯を渡すのは女性である高市早苗首相なのです。

従来、土俵は女性が立ち入ることを禁じてきました。高市早苗総理大臣は、土俵に上がり、優勝杯を渡すことをしないのでしょうか。これに関しては、私は語りたいことがあります。

高市早苗総理は、土俵に上がるべきなのです。それは、男女平等の観点が無いとは言いませんが、むしろ伝統を守り、継承するために上がらねばならないと私は思います。

私は逆説をもてあそんでいるつもりはありません。例えば、代々変わらない伝統の味というのは、レシピを全く変えないことではなく、むしろ時代、時代の味の嗜好を考慮に入れ、味に微調整を施し、相対的な味の立ち位置が変わらないようにしているのです。

それは、天にまっすぐに伸びて行く大木の枝葉が周囲の環境に合わせ、枝の方向や、葉の茂り方を変えて行くのにも似ています。木の幹が大きく育つためには、枝葉は曲がらねばならないのです。

文化の継承・発展を考える時、注意すべき点はここにあると思います。何が本質で変える事無く受け継ぐべきものなのか、何が周縁部で、変えて良い、あるいは状況に応じて変えなければならないものなのか、この見定めを正しく行うことが重要なのだと思います。

その時々の思い付きで、安易に本質を変え、文化が雲散霧消してはならないでしょうし、逆に、すべての改変を拒否し、硬直化して時代から取り残され、継承者がいなくなり消滅していってもならないのです。

では、相撲の本質とは何か、それは神事であるということです。なぜ、横綱が神社のしめ縄と同じしめ縄を巻くのか、この一点を見るだけでも、それは明らかなはずです。そして、それにともなうしきたりの部分は、伝統の本質ではなく、周辺部であり、時代のありようによって変えて行くべきものなのです。

相撲とは違いますが、九州場所が行われている福岡には、800年近い伝統を誇る神事である博多祇園山笠という祭りがあります。そして、山笠は平成の中ごろから、舁き山を置く山小屋に女性が入ることを許しました。これにより、博多祇園山笠はさらに多くの方から応援をいただける行事になったと思います。

女人禁制は、しきたりの領域だと私は考えます。高市早苗という日本の伝統を守らんとする素晴らしい女性が首相となった今、このしきたりは変えるべき時に来たと私は思います。

どうぞ、千秋楽、満面の笑みで優勝力士に賜杯をお渡しください。

なお、蛇足ではありますが、男系天皇は伝統の本質であり、周縁部ではありません。ゆえに変えることはあり得ません。日本のあり方を瓦解させたいのなら別ですが。

最後に、若くして逝去された、狂言師・野村万之丞氏が文化講演などで繰り返し述べられた言葉を紹介し、結びといたします。

文化とは形を変えて心を伝えるもの

石原志乃武

(いしはら・しのぶ)昭和34年生、福岡在住。心育研究家。現在の知識偏重の教育に警鐘を鳴らし、心を育てる教育(心育)の確立を目指す。北朝鮮に拉致された日本人を救出する福岡の会幹事。福岡黎明社会員。

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