ウイグル問題を小坪慎也市議に聞く【後編】地方から国を動かす

ウイグル問題の現在と、「ウイグルを応援する全国地方議員の会」の直近の成果について、同会幹事長である小坪慎也氏(福岡県行橋市議)にインタビュー前編で詳しく聞いた。

後半では、自民党総裁選の最有力候補である岸田文雄元外務大臣や、公明党国対委員長と行った交渉の詳細についても赤裸々に証言している。まさに国政の「裏側」だ。同会の活動に関する今後の展望も明らかに。

▽インタビューの模様は動画でもご覧いただけます。
https://youtu.be/_ofQXSpA1z0

文責:選報日本/編集主幹 本山貴春

Q.先の国会で対中非難決議が流れましたが、国政の動きをどう見ていますか?

法務大臣との面会に先立ち、自民党総裁候補の岸田文雄元外務大臣に会った。岸田氏は総裁選のリーフレットにウイグル人権問題を明記している。これも大きな成果だった。

(編注:地方議員の会と上川法相の面会は岸田氏が斡旋した)

岸田氏が総理総裁になったとして、どこまでやってくれるかはわからないが、総裁選のリーフレットに書いたことは大きい。岸田派はリベラルと見られているので、他の候補者もウイグル問題に言及しないわけにはいかなくなった。

国会決議そのものについては、自民党の党内手続きとしては完了しているので総裁選の争点にはならないと思う。しかし新内閣の外交方針として、ウイグル問題等にスタンスを示すことは極めて重要だ。

Q.公明党の秋野公造参院国対委員長に会った感触は?

向こうも困っていたのではないか。公明党がネットで叩かれていることもそうだし、(友党とされる)一部の自民党国会議員が公然と公明党の責任を問うてしまったからだ。

結果として自民党と公明党は、この問題を話し難くなっている、あるいは、もう話せない政治状況に陥っている可能性を感じた。そもそも、今回の公明党との面会は私から持ちかけたわけではない。

公明党としては、やはり「国会決議には反対していない」という立場。公明党は「当事者の声」を何より重視する。その点、国会議員連盟と公明党の対話は難しいと感じた。

対中非難の国会決議は成立させたいが、今のままでは公明党の協力を得られないのではないか。国会決議が流れたことについて公明党の責任にしたことは間違いだった。

公明党の議員に、在日ウイグル人の話を直接聞いてもらう約束も取り付けた。これまでは、ウイグル問題に関して公明党に対する公式の要請はなかった。今後は地方議員の会として公明党に対話を求めていく。

Q.岸田文雄氏とはどういう話をしたのか?

総裁選で岸田氏はリーフレットに「自由・民主主義・法の支配・人権といった価値観を守る。我が国がその最前線にある」とし、中国への名指しはないものの、「台湾」「香港」「ウイグル」について明記している。

会って話したのは僅か30分だったが、我々の話を即座に理解し、その場で法相との面会を確約しくれた。意外に柔軟で、決断力もあり、「危機のリーダー」としての素質があるのかも知れない。

一方で、我々が「ウイグル問題への対応を誤ると日本外交が終わる」と強く指摘したことで、「気が弱い性格が出たのではないか」という意見もあって、実際にどんな首相になるのかはわからない。しかし優秀な政治家であることは間違いない。

Q.ウイグル運動について、今後の展望は?

次は警察(国家公安委員長)へ要請に行く。現場の警察官が在留外国人に職務質問などを行う際のマニュアルとして、ウイグル人かどうかを確認してもらうようにして欲しいと考えている。

ウイグル人を強制送還しなくて済むように、警察の段階でも安全策を取る必要がある。

在留カードでウイグル出身者を判別できるよう、法務省に政令改正を求めていく件についても、引き続き国会議員連盟に協力を仰ぎつつ、実現を目指す。

対中非難国会決議については当然応援していくが、政治日程的に衆院選より前の決議は難しい。年内にできれば良いが、年を越せば世論の熱も冷めるかも知れない。

そのため、地方議会での意見書攻勢を強める。特に政党間の調整が難しい大阪府において意見書を採択するため、大阪維新の会に協力を要請した。その流れで、公明党の地方組織にも働きかけを行なっている。

対中決議が先の国会で流れたこともあり、地方議員の会としては独自の動きを強めている。地方議員が地元から国会議員を動かすこともできる。地方から国を動かしていきたい。

▽インタビューの模様は動画でもご覧いただけます。
https://youtu.be/_ofQXSpA1z0

▽ウイグルを応援する全国地方議員の会
for-uyghur.jp

小坪慎也(こつぼ・しんや)/昭和53年福岡県生まれ。九州工業大学工学部卒。平成24年、行橋市議会議員に初当選し現職。全国区の保守活動家として活躍。ブロガーとしても著名で、最大値で年間アクセス2億PVを稼ぎだす。ロビイストとして、国会議員への陳情は最大時で70事務所以上。持ち前のフットワークの軽さと実行力から、全国に活動家仲間・地方議員仲間が多い。救う会福岡副代表。ウイグルを応援する全国地方議員の会幹事長。

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