令和7年3月9日、ビデオブロガーでフリーライターのランダムヨーコさんが自身のYoutubeチャンネルに新曲『Make Russia Small Again(ロシアを再び小さく)』を発表しました。
同曲は全編英語の歌詞になっておりますが、原詞はランダムヨーコさんの夫であるフリーライターでロビイストの石井英俊氏(インド太平洋人権情報センター代表)が日本語で書き下ろしました。両人の承諾を得て以下に紹介します。
「帝国を滅ぼせ/ロシアを再び小さく」
コーカサスからシベリアの雪まで、
帝国の鎖が解かれ始める
チェチェン人は叫び、タタール人は立ち上がり、
バシキール人はモスクワの絆を断ち切る
ブリヤート・モンゴル人は力強く立ち上がり、オイラト・カルムイク人は権利を主張する
数百年、時は近い、
自由を求める声が聞こえる
旗を掲げよ、始めよう、
戦え、我々は勝利する
壁を破れ、我らを自由にせよ、
プライドは我らのもの、我らの訴えを聞け、
立ち上がれ、今がその時だロシアを再び小さくしよう!
ロシアを再び小さく!
変革の風が支配を打ち破る
ロシアを再び小さく!
ロシアを再び小さく!
クレムリンの壁は崩れ落ちるクリミアはクリミア・タタールの魂
ロシアの主張ではなく、ウクライナの役割
サハは戦い、イングリアは目覚め、
暴君の下の大地が揺れる
コサックは行進し、黒海は呼ぶ、
帝国の壁を壊すチャンスだ
霜と炎を乗り越えて 我々は立ち上がる
国中の自由のためにモスクワの王座が揺れ始める
荒れ狂う声は炎のように燃え上がる
41の光が闇を貫く
夜明けは傷跡を破る
歴史は我々のものだ、
未来を歌え、その名を呼べ
今こそ立ち上がれ!今こそ立ち上がれ!
石井英俊氏『帝国を滅ぼせ(Break the Empire Down)』
帝国は崩壊する!
著書『やがてロシアの崩壊がはじまる』からのインスパイア
今回発表された曲は石井英俊氏が昨秋刊行した著書『やがてロシアの崩壊がはじまる』をきっかけに生まれました。
石井英俊氏は取材に対し、「中国におけるチベット、ウイグル、南モンゴル、香港と違って、ロシアにおいて苦しんでいる諸民族についてはあまりにも知られていません。この歌が広まって、まずは気づいてもらい、そこから更に関心を持ってもらえたら良いと思います」とコメントしています。
英語による作詞・作曲を行い、自ら歌っているランダムヨーコさんは、制作の思いを以下のように明かしてくれました。
「ロシアに関する議論は国内外で活発に行われていますが、歴史や現状の一部が無視されていると感じます。建設的な議論を深め、解決を目指す大前提として、諸民族の声をまず知って欲しいと思って作りました。もし私たちが誇る先人たちが今の時代に生きていたら、諸民族に寄り添ったはずです。日本人として、その思いを込めて作りました」
すでに国際的な反響も
新曲を発表して一日も経たず、反響が寄せられているといいます。
「Make Russia Small Againというフレーズは、『ロシア後の自由な民族フォーラム』が世界に発信する際にMake Russia Muscovy(モスクワ公国)Againというフレーズなどと共に使っているものです。そのXアカウントもこの度『私たちのアンサム(代表歌などの意味)が出来た』と発信してくれました」
『ロシア後の自由な民族フォーラム(Free Nations PostRussia Forum)』とは、石井英俊氏の前掲書で詳しく紹介されている国際的な会議体です。
「私と主人(石井英俊氏)は、『ロシア後の自由な民族フォーラム』に何度も参加したり、主人の本の関係でもロシア連邦下の民族の人たちの声を数多く直接聞いたことで、彼らの訴えを伝えたいと思いました。主人の本を読んでもらうのが一番良いのですが(笑)、SNSの影響力や創造力を活かしたいと思い、今回は歌にしてみました」
まさに同曲は、石井氏の著作同様(ランダムヨーコ氏は通訳・翻訳などを通じて執筆に協力)、夫婦の合作といえそうです。
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