平成31年3月29日、都道府県会議員と政令指定都市議員の選挙が告示され、統一地方選挙が始まった。統一地方選の開始に合わせ、月間訪問者数30万人を誇る人気ブロガーとしても有名な小坪慎也氏(行橋市議)が「応援したい保守系議員候補一覧」を公表した。
小坪慎也市議が属する行橋市議会は今春の統一地方選の対象外であるため、全国に人脈を持つ同市議は「少しでも支援になれば」と考え一覧公表に踏み切った。また、ブログ読者からも「誰が保守派の候補なのか教えて欲しい」という要望が多数寄せられていたという。
選定にあたっては、小坪市議独自の人脈と情報源をもとに「保守活動の実績がある」「政策レベルが高い」などの条件をクリアした候補者を各選挙区1名に絞っており、現時点で首長候補1名、都道府県議候補33名、市区町村議候補45名、総勢79名。今後さらに追加していくとしている。
現役世代にとって難しい支持先選び
小坪市議に対してブログ読者からリクエストがあった背景には、現役世代にとって誰を支持すべきか判断が難しいという実態がある。
地方議員の多くは、日常から地域活動などに積極的に参加し、地元有権者と交流を欠かさない。しかし、そもそも地域活動に参加している地元住民の多くは自営業者か引退者、あるいは専業主婦が中心で、会社員などの参加はなかなか難しい。
すると、地域活動に参加することの少ない会社員などは選挙期間中だけ候補者と接することになり、選挙公報やウェブサイトなどに掲載された公約などで判断することになる。
しかし、そのような媒体には保守も革新もイデオロギーを出すことは殆どない。特に地方議員選挙の場合は思想信条に関係なく、地域の代表としての支援を集める必要があるため尚更だ。
そこで、「保守系を応援したいけれど誰が保守系なのかわからない」という有権者にとっては小坪市議の作成した一覧が役に立つというわけだ。但し、この一覧への掲載は小坪市議が独自に判断しており、候補者側が要請したものでは無い。
国政を支える地方議員
国政のようなイデオロギー対立が起きにくいイメージのある地方政治には、「劇場型」のような面白さは無いため、関心を持たないという現役世代の有権者は多い。しかし実際には、地方政治の勢力図は国会勢力図に直結している。
というのも、国政選挙は多くの場合、地方議員による名簿集めや動員によって支えられているためだ。あるいは首長(知事や市長など)選挙も同様だ。
よほどタレント的知名度のある候補者ならともかく、国政選挙や首長選挙ではどれだけ選挙区内の地方議員を味方にできるかで勝負が決まると言っても過言では無い。それだけに、地方議員が国政や自治体経営にどのような考えを持っているか知ることも重要なのだ。
▽小坪慎也市議のブログ
【当選して欲しい保守系候補】統一地方選挙・応援候補一覧
https://samurai20.jp/2019/03/h31candidate/