なぜハロウィンは暴動化したのか 外国人にナメられる属国日本

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ハロウィンは毎年10月31日とされているが、これに先立つ週末の平成30年27日と28日、日本の首都東京は「ハロウィン暴徒」に占拠された。

特に渋谷付近には大勢の仮装した若者が集結し、駐車されていた軽トラックを集団で横転させ破壊。盗撮や痴漢などの犯罪も頻発し、少なくとも5人の逮捕者が出ている。もはや暴動だ。

そもそもハロウィンとは?

ハロウィンは古代ケルト人の祭りが起源とされている。10月31日に祖先の霊魂が帰ってくる際、同時にやってくる悪霊や魔女から身を守るために仮面をつけたことが仮装の始まりだという。

古代ケルト人というのは西暦の紀元前1500年から紀元前400年前までに中央ヨーロッパからブリテン島までに分布した、文字を持たない民族で、ローマ帝国による支配などによって民族としての固有性は大昔に失われている。

ハロウィンの習慣は17世紀にはイングランドでも廃れ、アイルランドやスコットランドで細々と続いていたに過ぎない。19世紀にそれらの国々から米国に大量の移民が移り住み、彼らのコミュニティ内でのみ継続した。

それが米国全土に広まったのが20世紀。製薬会社やテレビ局がキャンペーンとして仕掛けたのがきっかけだった。つまり、マーケティング戦略として作られたイベントだったのだ。

大英帝国の植民地に広まる

現在、大々的にハロウィンが行われるのは英国やアイルランドの他に米国、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアだ。その多くが大英帝国の旧植民地である。

一見すると、ハロウィンはキリスト教圏に広まっており、キリスト教の祭典と勘違いされることもある。しかし実際には、ハロウィンとキリスト教は殆ど関係がなく、教会によっては「悪魔の祭典」として忌避することすらある。

ロイター通信が昨年報じたところによると、

「多くの英国人にとってハロウィーンは歴史的に愛着のないものであるうえ、米国からの侵略的な文化輸入と感じる雰囲気があり、根強い嫌悪感が見られる」
(中略)
「だが近年は、ロンドンの衣装販売店に長い行列ができるなど、英国の大衆文化にますます受け入れられている」

などと、米国大衆文化として英国にも逆輸入されつつある。

なぜ日本で広まりつつあるのか?

日本では1970年代に玩具メーカーが関連商品を出したのが始まりだ。90年代には東京ディズニーランドでイベントが開始され、同じ頃に神奈川県川崎市で街おこしイベントとして仮装パレードが開始された。

クリスマスやバレンタインデイと同様に、主として企業のマーケティング戦略として広まったと言える。この辺りは米国での事情と同じ流れだ。本来の宗教行事としてではなく、米国の大衆文化として輸入したわけである。

しかし、それがなぜ渋谷の「暴動」に繋がるのだろうか?

在日外国人による山手線ジャック事件

実は平成18(2006)年から20(2008)年にかけて、白人を中心とする仮装した若者らによって山手線が占拠される事件が起こっていた。

彼らは「ハロウィン・トレインジャック」と称し、酒を飲んで奇声を発しながら集団で電車を占拠。ホームにも人が溢れるなどして危険な状態を引き起こした。この騒動のためにダイヤも大きく乱れている。

JRや警察も規制を試みだが、裸になる者、電車の網棚に寝そべる者などが頻出し、市民を驚かせている。10年ほど前のこの事件は、今年の「渋谷暴動」の前兆だったのだ。

日本を侮辱して喜ぶ一部白人

ローガン・ポール

平成29(2017)年、米国の人気Youtuberだったローガン・ポールが来日し、東京の街中で様々な「迷惑行為」を繰り返したことは記憶に新しい。

彼の所業を列挙すると、「築地市場で車に飛び乗る」「生のタコを飲食店やタクシーに投げつける」「飲食店にボールを投げ込む」「日本製のゲーム機を道路に叩きつけて破壊する」などなど。

奇声を発しながら上記のような「悪戯」を繰り返し、その模様をスタッフに録画させてYoutubeに公開。アクセス数に伴って得られる収益を当てにした悪徳ビジネスだった。

さらに、富士の樹海に赴いて自殺者の遺体を撮影し公開する所業に至っては、全方面から猛烈な批判を浴び、謝罪に追い込まれた。

ローガン・ポールの行いを「子供じみた悪ふざけ」と看過してはならない。そこには、「日本人には何をやっても許される」という白人優位の人種差別思想があったとみるべきだ。

2007年前後に「ハロウィン・トレインジャック」と称して山手線を占拠した白人の若者たちとローガン・ポールは同根である。

白人と一緒に暴徒化する属国日本人

路上で酒を飲む外国人

今年の渋谷におけるハロウィン暴動を動画で確認すると、やはり仮装した白人が多く目につく。

そこにいる日本人の若者たちは、外国人による騒乱を止めるどころか、一緒になって馬鹿騒ぎしているのである。その挙句の車両横転、暴徒化だ。

そもそも日本人はお祭り好きな民族性を持っている。クリスマスやハロウィンのような外来行事が経済活性化に資する側面も無視してはならないだろう。

しかし首都において外国人が傍若無人に暴れまわり、そこに輪をかけて日本人までが乱痴気騒ぎするとなれば話は別だ。

わが国は昭和20(1945)年に米国をはじめとする連合国軍に敗れ、軍事占領の憂き目に遭った。それから70年以上が経過し、日本は独立を果たすどころか、ますます属国根性に陥っている。

繰り返すが、外国文化を輸入すること自体は悪いことではない。しかし一方で、自国の文化を誇りとすることを絶対に忘れてはならない。そんな国が世界で敬意を受けることはあり得ないからだ。

日本の首都における「ハロウィン暴動」は、誇りを失って外国人にナメられている「属国日本」を象徴する残念な事件である。

本山貴春

(もとやま・たかはる)選報日本編集主幹。北朝鮮に拉致された日本人を救出する福岡の会事務局長。福岡大法学部卒(法学士)。CATV会社員を経て、平成23年に福岡市議選へ無所属で立候補するも落選(1,901票)。その際、日本初のネット選挙運動を展開して書類送検され、不起訴=無罪となった。平成29年、PR会社を起業設立。著作『日本独立論:われらはいかにして戦うべきか?』『恋闕のシンギュラリティ』『水戸黄門時空漫遊記』(いずれもAmazon kindle)。

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