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英国人記者「日本軍はこの世の現実とは思えないほど強かった」

(執筆者 本山貴春)
ヘンリー・S・ストークス著『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』祥伝社新書刊
三島由紀夫と親交が深いことでも知られるヘンリー・S・ストークス氏の新著。日本を訪れて50年以上になる氏の半生と日本への思いが綴られている。

今年で75歳になった氏の記者人生はアジアの歴史とともにあったと言っても過言ではない。若くしてファイナンシャル・タイムズ紙等の東京支局長を歴任し、各国の要職者の懐中深く取材をこなしている。

氏が来日したのは昭和39年、最初の東京五輪の年という。その当時の氏の日本観は多くの白人諸国民のそれと大差なかった。しかし長い時間を日本で過ごし、三島由紀夫などとも親交を深める内に、氏は一般の日本人以上に日本を理解するようになった。そのことを最もよく示すのが、本書の主題でもある「歴史観」の問題である。

氏は掲題の通り英国人である。英国人という視点からこそ見える日本の姿というものがある。というのも、第二次世界大戦で最も多くのものを失ったのが英国だからである。

「日本軍の戦いぶりは、この世の現実とは思えないほど、強かった。戦闘に敗れたというだけではない。栄華を極めた大英帝国の広大な植民地が、一瞬にして消えたのだ。この屈辱は、そう簡単に忘れられるものではない」(第二章 日本だけが戦争犯罪国家なのか?)

本書を読めば、きわめて率直な英国人の感覚を知ることができる。私たちは自国が戦争に敗れたことに拘るあまり、このような白人側の本音を探ることを怠って来たのではないだろうか。とくに英国は、覇権国としての地位を失ったのである。そしてそれこそが、日本の戦争目的であった。

明治維新いらい、わが国は同志たる国家を求めていた。日本一国が有色人種たる列強として存立することは困難だったからだ。白人諸国とわが国は利益が一致しないことが多い。白人にとって有色人種と対等に付き合うというのは我慢のならないことだった。こういう感覚を現代のわれわれが理解することは困難だ。

維新後すぐに、わが国は朝鮮王朝に対して近代化を求めた。支那に対しても同様だった。アジアに近代的な独立国家が出来ることが、日本の独立と安全に不可欠だった。しかし朝鮮は独立ができず、日本への同化を求めた。支那大陸では日米露の代理戦争が繰り返された。支那事変という代理戦争の延長線上に、日米直接戦争としての大東亜戦争があった。日本は朝鮮半島、支那大陸で実現できなかったことを東南アジアで実現しようとした。それが民族自決、そのための独立国家建設であった。

わが国の大業は志半ばで途絶えることになったが、後に残された東南アジア諸国民は、白人列強に刃を向けた。かつての従順な奴隷は姿を消していた。日本人が示した勇気が、彼らの誇りを呼び覚ましたのだ。それこそが、日本の戦争目的であった。

本書は今年最高の良書であった。是非ご一読されたい。

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