露「ロシア後の自由な民族フォーラム」をテロ組織認定

国際
石井英俊氏のXより
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西暦2024年11月22日、ロシア最高裁は「ロシア後の自由な民族フォーラム(Free Nations of Post-Russia Forum)」をテロ組織に認定した。

「ロシア後の自由な民族フォーラム」はウクライナ人であるオレグ・マガレツキー氏が2022年にポーランドで設立した国際組織で、ロシア国内の諸民族の代弁者として「ロシアの非帝国化と脱植民地化」などを求めてきた。

同組織は、2022年5月のワルシャワ(ポーランド)を皮切りに、プラハ(チェコ)、ヘルシンボリ(スウェーデン)、ブリュッセル(ベルギー)、ロンドン、パリ、ベルリンなど欧州各都市の他、ワシントンDC、東京、台北でも国際会議を開催している。

2023年8月に衆議院第1議員会館で開催された同フォーラムに登壇したインド太平洋人権情報センター代表の石井英俊氏は、「そもそも同フォーラムは代表や会員などの仕組みを全く持っておらず、”組織”と呼べるようなものではない。緩やかなコミュニティーであり、ロシアの民族問題について議論を行う”場”だ」と解説する。

さらに「例えば、一度でも登壇した者は、組織の構成員、すなわち”テロリスト”と見なすのかと問いたい」と疑問を呈した。加えて「実に権威主義国家らしい曖昧な圧力のかけ方であり、脅迫だ。”民族問題というアキレス腱”に触れられることを、いかにロシアが恐れているかの表れだ」と指摘している。

石井氏は今年9月に『やがてロシアの崩壊がはじまる』(ドニエプル出版)を刊行しており、同書には「ロシア後の自由な民族フォーラム」創設者オレグ・マガレツキー氏のインタビューも収録されている。

11月26日、一部の記載(肩書など)を修正しました。

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