令和7年1月14日、故・三島由紀夫は生誕100周年を迎えました。今年はこれを記念して展覧会が開催されている他、記念出版物も多数刊行される見込みです。
そのような中、選報日本編集部は三島由紀夫の未発表短編小説と見られる文書を独自に入手しました。
文書は古い印刷物で、旧字体・旧仮名遣いで印字された7ページの作品です。タイトルは「轉生」(転生の旧字体)となっており、タイトル下には「三島由紀夫」と明記されています。しかしこのような作品は三島由紀夫全集(新潮社)には収録されていません。

情報提供者によると、文書は熊本市内の個人宅で遺品の中から発見されました。物件所有者(故人)は昭和40年代に同人誌を発行しており、三島由紀夫とも親交があったとされています。今回発見された作品は同人誌に掲載される予定だったものが、未刊行のままになっていた可能性があります。
小説はエッセイ調となっており、作家である主人公が自殺を試みた結果、100年後の未来日本に女性として生まれ変わり、未来社会を見聞する内容。
ただし、三島由紀夫の文学作品に詳しい研究者は、取材に対し「これが三島由紀夫によって書かれたと直ちに断定することは難しい」とコメントしています。
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