モンゴル人のムンヘバヤル・チョローンドルジ氏がノーベル平和賞にノミネート

人権
南モンゴル人権情報センター
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西暦2023年2月7日、モンゴル人ジャーナリストで詩人のムンヘバヤル・チョローンドルジ氏がノーベル平和賞にノミネートされたことがわかった。同氏をノルウェーノーベル委員会へ推薦したのは日本の国会議員2名で、関係者が明らかにした。

ムンヘバヤル・チョローンドルジ氏は人権活動家としても知られ、南モンゴル(いわゆる中国の内モンゴル自治区)の文化やアイデンティティを擁護する活動にも参加してきた。近年は特に南モンゴルの子供たちが母国語で教育を受ける権利を守るための活動に取り組んでいた。

しかし西暦2022年2月17日、同氏はモンゴル国の首都ウランバートルで同国情報機関によって逮捕され、「外国の諜報機関との協力」の罪により懲役10年の判決を受け、現在も収監されている。

西暦2023年1月12日には100 を超える国際人権団体が連名でムンヘバヤル・チョローンドルジ氏の即時釈放を求める声明を発表した。

声明文で人権団体らは、現在のモンゴル国が中国への経済的依存度を高めていることや、中国によるプロパガンダがモンゴル国内に浸透していることを指摘し、「人権擁護者に対するモンゴル国(政府)による嫌がらせ、脅迫、報復に対する懸念が高まって」いるとしている。

ムンヘバヤル・チョローンドルジ氏がノーベル平和賞に推薦された理由として、推薦者は同氏が「今日の権威主義と民主主義の戦いにおいて、その戦いの最前線に立つムンヘバヤルは言論の自由の象徴」であるためと述べた。

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