香港民主派2名は即時保釈 J-CPAC登壇予定の陳浩天氏は拘束続く

西暦2019年8月30日、雨傘革命の指導者としても知られる周庭(アグネス・チョウ)氏と黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏の両名が逮捕されたが、保釈金を納め即日保釈された。保釈金は1万元(日本円で約15万円)。

しかし両氏に先立ち、前夜に香港国際空港で逮捕された陳浩天(アンディ・チャン)氏の拘束は依然として続いており、関係者は首を傾げている。

周氏と黄氏はともに「香港衆志(デモシスト)」に所属しており、民主派であるものの「中国人アイデンティティ」の持ち主とされる。

それに対し、陳浩天氏は「自分たちは中国人ではなく香港人」と主張してきた。香港当局が立候補資格を最初に取り消したのも陳浩天氏だった。

陳浩天氏の来日目的は「J-CPAC」への登壇

日本へ渡航する直前に拘束された陳浩天氏は、9月1日に東京で開催が予定されている「J-CPAC2019」(主催:一般社団法人JCU)から招待を受けていた。

J-CPACは、米国最大の保守系団体「米国保守連合(American Conservative Union:ACU)」が開催しているスピーチ討論会「CPAC(Conservative Political Action Conference)」の日本版として、平成29年に始まった。

同討論会における陳浩天氏の登壇は関係者以外には伏せられていたが、今回の逮捕を受けて主催者が英語と日本語で抗議声明を発表した。以下に全文を掲載する。

【J-CPAC2019にご招待していた陳浩天氏の即時釈放を要求します】
 陳浩天氏(前・香港民族党招集人)が本日(8月30日)未明、出国時に空港で香港当局に拘束されました。陳氏を拘束した理由について様々な報道がされておりますが、いずれの理由も根拠不明で、弊団体による登壇者としての招待に応じて来日しようとしていた陳氏にたいする不当な拘束、かつ自由と民主主義にたいする抑圧であり、弊団体は陳氏の即時釈放を要求します。
 一般社団法人JCUは、J-CPAC2019実行委員会の事務局として、自由インド太平洋連盟の石井英俊氏を通じ、陳氏をJ-CPAC2019に登壇者としてご招待しておりました。陳氏は9月1日に開催されるJ-CPAC2019のセッション「香港の自由のために」に登壇予定でした。
 個人の自由と言論の自由を抑圧する不当拘束に私たちは反対し、陳氏はじめ、不当拘束された香港のすべての民主活動家の解放を求めます。
令和元年 8月30日
一般社団法人JCU

J-CPACには米国トランプ政権の有力者も参加が予定されており、陳浩天氏が参加すれば香港の実情を米国中枢に直接伝達する機会にもなると期待されていた。



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