西暦2021年2月4日、北京冬季五輪開催に抗議する共同会見を行った南モンゴル・クリルタイ副会長、チメド・ジャルガル氏の発言内容は以下の通り。
2020年9月1日からいわゆるバイリンガル教育が始まり、南モンゴルの全ての小中学校で実施された。
その新しい教育制度により、学校教育の全てが中国語となり、モンゴル人に唯一残されている母語による教育を受ける権利が完全に奪われてしまった。
これはあからさまな、モンゴル人に対する文化的ジェノサイドだ。
南モンゴル人では知識人、教師、保護者、そして農民、学生などほぼ全てのモンゴル人が抗議の声を挙げた。
9月半ばに抗議運動に参加した学生数は30万人に達した。しかし中国政府に弾圧され、1万人以上のモンゴル人が逮捕されている。数人の人が自殺している。現在も行方不明の人は何千人にも昇っている。
中国共産党による民族浄化政策は、今に始まったことではない。
1960年代の文化大革命の時、中国は34万人のモンゴル人を逮捕して拷問を行い、2万7千900人を殺害した。
中国政府は私たち南モンゴルのみならず、同様の言語弾圧はチベット、ウイグルなど各民族にも行っている。
現在行っているのはこの民族浄化政策の最終形というべきもの。
民族の最も基本的要素としての言語を奪うことは中国の憲法及び教育法にも違反している。
また、国際人権規約や、民族自決権の原理にも反する犯罪的行為だ。もう一度申し上げる。現在中国政府が南モンゴルで行っていることは、文化的ジェノサイドなのだ。
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