れ新、参院・水道橋博士辞職で繰り上げ当選者を「1年ごとにローテーション」

政治
この記事は約2分で読めます。

令和5年1月16日、れいわ新選組(山本太郎代表)所属の水道橋博士参院議員が議員辞職したことを、山本代表らが記者会見で発表した。水道橋博士は令和4年7月の参院選で当選したが、同年11月から鬱病を再発し、休職していた。

辞職に伴い同党の次点得票者が繰り上げ当選となるが、れ新は「1年ごとに議席をローテーションする」との方針を示した。

水道橋博士が鬱病で議員を休職していたことについて、山本代表は「多くの人が精神的不調で苦しんでいる。博士は自分の状況をオープンにして、苦しんでいる人に立ち止まるきっかけを与えた。国会議員として大きな仕事をした」と評価した。

今後、水道橋博士の辞職に関して「心無い報道やSNSによる誹謗中傷」があった場合「(水道橋博士の)命を奪う可能性がある。目に余る状況がないか常時チェックし、行き過ぎたものには(投稿者の)情報開示を求めるなど、毅然とした対応をとる」と警告した。

また、辞職に伴う繰り上げ当選について、次点当選者をあえて一年で辞職させ、5人の候補者で残任期を分け合う方針を示し、これを「れいわローテーションと呼ぶ」と発表。会見の場に候補者5名を招き入れ、各人に挨拶させた。

今後、残任期で参院議員に就任する予定者は以下の通り。()内は参院選での獲得個人票。

  1. 大島九州男 氏(28,123票)
  2. 長谷川羽衣子 氏(21,826票)
  3. 辻恵 氏(18,393票)
  4. 蓮池透 氏(17,684票)
  5. 依田花蓮 氏(14,821票)

山本代表は「れいわローテーション」について「今回限りの実験的なもの」と説明。「多様で多彩なメンバーが国民の負託に応えていくのが狙い」としている。

次点で残任期を務める権利は大島九州男氏にある。大島氏は「与えられた使命を果たしていく」とのみコメント。山本代表は「任期を分け合うという趣旨に賛同してくれた大島氏に感謝する」と述べた。

山本代表の新たな「奇策」に対して、SNSなどでは称賛する声と批判する声が真っ二つに分かれており、波紋を広げている。

参議院議員の任期は6年で、任期4年の衆議院より長く、さらに解散もない。そのため、参院議員には長期的視野に立って国政に取り組むことが期待されるといわれている。今回のような「議席ローテーション」は立法時に想定されたものではない。

れ新の擁立した「多様な人材」が1年という短任期でどのような実績を残せるのか、注目を集めることになりそうだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました