眞子内親王殿下降嫁、国民は小姑根性を捨てよ

政治
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令和3年10月1日、宮内庁は秋篠宮家の眞子内親王殿下が今月26日に降嫁されると発表した。結婚相手は婚約者である小室圭氏。

まずは一国民として、皇族のお一人が結婚されることについてお祝いを申し上げたい。同時に、国民こぞって奉祝する風潮にないことを残念に思う。

私は内親王殿下の結婚相手である小室圭氏のことをよく知らないし、興味もない。

メディアに流通する小室氏の「過去の写真」を見る限り好感もないが、結婚相手として相応しいか否かを判断するほどの材料もない。

そもそも、女性皇族が降嫁されることについて相手がどうであろうと、臣下である国民が口を挟むことではない。ご本人の家族たる皇族のみが口出しできることだ。

それを、小室氏の母親が借金をしただの不正受給があっただの、週刊誌のゴシップに飛びついてバッシングに走るさまは、まさに「国民の小姑根性」であろう。

「小姑一人は鬼千匹に向かう」という諺があるそうだ。意味は「嫁にとって夫の兄弟姉妹は、100匹の鬼のように面倒で扱いにくい存在」である。

皇族を傷つける国民

1日の宮内庁発表では、内親王殿下が「複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)」に罹っておられることも明かされた。原因は婚約を巡る国民からのバッシングだ。

過去には、現在の皇后陛下や、皇太后陛下も国民やマスメディアからのバッシングによって病気になられた。皇后陛下は現在も闘病中であらせられる。

それでも皇太后陛下や皇后陛下は民間から「自らの選択として」皇室に入られた。一方、眞子内親王殿下は生まれながらの皇族である。

「一億人の小姑」に監視され、バッシングされる環境から逃げ出したくなったとしても不思議ではない。

男系護持派の持つべき観点

日頃「皇室の安泰」「皇統の護持」を言挙げする保守派の中にも、「小室バッシング」に勤しんだ者が多かったように思う。

その多くは「女系天皇反対論者=男系護持派」だが、その人々が眞子内親王殿下の降嫁に反対するのはおかしなことだ。

なぜなら、皇族が降嫁すれば身分は民間人(臣下)となり、再び皇族に戻ることはできない。その子孫が皇位につく可能性も無くなるのだから、小室氏がいかなる人物であっても、皇統には無関係なのだ。

結婚が遅くなれば、「女性宮家」が創設され、小室氏が皇族または准皇族のような立場につく可能性もゼロではないのだから、もし小室氏が気に入らないのであれば、一日も早く降嫁していただいた方が良いではないか。

小姑根性を捨てよ

多くの「小姑」が危惧するように、今回の「駆け落ち婚」が眞子内親王殿下の幸福に繋がるかどうかはわからない。そうだとしても、外野が反対することは逆効果でしかないし、実際に殿下は全ての反対を押し切った。

最終的に、今回の結婚は「勅許」を得たのである。そうであれば、もう国民は言挙げすべきではない。今後のお幸せを祈り、見守るだけで良いではないか。

あまり小姑根性を続けていると、妹宮である佳子内親王殿下の将来にも影響するし、何より悠仁親王殿下に嫁ぐ女性が現れにくくなるだろう。

小室圭氏がいかなる人物であろうと、皇室の権威は傷つかない。皇室を傷つけるのは、「一億人の小姑」なのだ。

本山貴春

(もとやま・たかはる)選報日本編集主幹。北朝鮮に拉致された日本人を救出する福岡の会事務局長。福岡大法学部卒(法学士)。CATV会社員を経て、平成23年に福岡市議選へ無所属で立候補するも落選(1,901票)。その際、日本初のネット選挙運動を展開して書類送検され、不起訴=無罪となった。平成29年、PR会社を起業設立。著作『日本独立論:われらはいかにして戦うべきか?』『恋闕のシンギュラリティ』『水戸黄門時空漫遊記』(いずれもAmazon kindle)。

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