「鬼滅の刃?」よく見ると政治家の名前だった

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『鬼滅の刃』は言わずと知れた超人気漫画だ。作者は吾峠呼世晴氏、週刊少年ジャンプに平成28年から連載され、令和2年にはアニメ映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』が公開、コロナショックをものともせず、空前の大ヒットとなった。

令和3年1月時点で映画の興行収入は346億円、累計観客動員は2548万人を突破している。興行通信社調べによる歴代映画興行収入ランキングでは『千と千尋の神隠し』の316.8億円を抑え、トップとなっている。

「鬼滅人気」の波は政界にも及んだ。令和2年11月の衆院予算委員会で菅義偉首相は江田憲司衆院議員(立憲民主党)の質問に対し、「江田さんですから、私も『全集中の呼吸』で答弁させていただく」と前置きし、議場の笑いを誘っている。「全集中の呼吸」とは、『鬼滅の刃』に頻出する「身体超活性の呼吸法と、そこから繰り出す剣術体系」のことだ。

そんな中、自前のポスターで鬼滅人気にあやかろうという政治家も。福岡市内の雑居ビルに掲示されているポスターには『鬼滅の刃』そっくりのロゴが小さくあしらわれていた。よく見ると『鬼滅の刃』ではなく「鬼木誠」になっている。

鬼木誠衆院議員のポスター全景(福岡市)

鬼木誠氏は福岡2区(福岡市中央区・城南区・南区)選出の現職国会議員(自民党)だ。昭和47年生まれの48歳。元銀行マンで、平成15年に無所属で福岡県議選に立候補、当選している。県議3期目途中で平成24年の衆院選に鞍替え出馬し当選。現在、衆院3期目だ。

鬼木議員は自民党の保守系グループ「日本の尊厳と国益を護る会」(青山繁晴代表)の副代表を務める他、皇室の男系継承を主張するなど保守色の強い政治家としても知られている。

本人のSNSを確認する限り、鬼木事務所が「鬼滅風」のロゴをあしらったポスターを使用し始めたのは今年初めのようだ。苗字に「鬼」の文字が入っている政治家だからこそできる工夫といえる。遅くとも今年10月には行われる解散総選挙へ向け、若い世代を政治に振り向かせることができるか注目したい。

追記

2月5日、鬼木誠事務所はポスターのロゴについて「作者の先生、出版社ならびにファンの皆様をご不快にさせているとのご批判を真摯に受け止め、速やかに、貼られているポスターを撤去いたします。誠に申し訳ございませんでした」とのコメントを発表した。

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