陳浩天氏「逃亡犯条例撤回は策略に過ぎず、香港人の戦いは続く」

国際
この記事は約2分で読めます。

西暦2019年9月4日、香港の林鄭月娥行政長官は香港内の容疑者を中国本土に行き渡すことを可能とする「逃亡犯条例」改正案について正式に撤回すると表明した。

逃亡犯条例改正を巡って今年6月から数百万人単位の大規模な反対デモが続いており、デモの激化に伴って香港市民の逮捕者は1000名を越えたともいわれている。

この間に2度逮捕された香港独立派の陳浩天氏は条例撤回について自身のfacebookで「逃亡犯条例改正案は撤回されたが、(沈静化を狙う)当局の策略に過ぎない。それでも香港人の戦いは続いる。すでにデモ活動の本質は反中国に変わっており、狂ったように弾圧されている」との見解を表明した。

また、陳浩天氏は3日に米国最大の保守系団体「ACU」のマット・シュラップ議長と香港で面会し、「彼らは香港人の言いたいことを知りたがっている」とコメントした。

香港市民の五大要求とは

逃亡犯条例改正案の撤回は、一連のデモ活動における最初の要求だった。その他の要求としては「市民活動を『暴動』とする政府見解の撤廃」「デモ参加者の逮捕・起訴の中止」「警察の暴力的弾圧の責任追及と外部調査」「民主選挙の実施」がある。

林鄭月娥行政長官はこれら残りの要求については依然として拒否している。

林鄭月娥行政長官

すでにデモ参加者の中には「五大要求のうち一つも欠かすことは認められない」との声がある。

雨傘革命の指導者として知られる周庭氏も自身のtwitterで「改正案が撤回された今も、香港人は引き続き暴力的な弾圧の下で生きています。だから、私たちは反抗しないと、香港はますます住めない場所になってしまうのです」「私たちは、5つの要求を求めています。これからも戦い続けます」などと日本語でコメントしている。

中国政府と香港当局は10月1日の「国慶節」までにデモを収束させたいと考えているが、今日の「逃亡犯条例撤回」でどこまで沈静化するか不透明だ。

[clink url=”https://www.sejp.net/archives/3773″]
[clink url=”https://www.sejp.net/archives/3721″]
[clink url=”https://www.sejp.net/archives/3753″]

タイトルとURLをコピーしました