米国内でも批判されていた「反セクハラ女性大行進」の不都合な真実

トランプ政権発足から1年となる1月20日、昨年に引き続き、全米各地で女性の権利を訴える大規模な抗議活動が行われた。21日には、欧州各地でも行われている。日本ではNHKを始め、各報道機関が参加者の主張などを報じた。

▽欧州各地でも「女性の行進」 セクハラやトランプ大統領に抗議(AFP)
www.afpbb.com/articles/-/3159441?pid=19731268

今回は、こういった抗議「トレンド」の背景や、批判的に見ている米国市民達の声を簡単に紹介したい。
 

日本の報道でも「デモの目的」がバラバラ

まず、日本の各報道を幾つか挙げてみよう。

▽セクハラ行為に抗議 ハリウッド女優ら50万人がデモや集会(NHK)
www3.nhk.or.jp/news/html/20180121/k10011296291000.html

▽米で大規模女性デモ…トランプ氏の差別発言抗議(讀賣新聞)
www.yomiuri.co.jp/world/20180122-OYT1T50006.html

▽全米で反トランプデモ=「女性たちの行進」再び-政権発足1年(時事通信)
www.jiji.com/jc/article?k=2018012100154&g=use

各報道によって抗議のテーマがバラバラであることにお気づきだろうか。何も報道内容に間違いがあるわけではない。この「Women’s March(女性大行進)」が、セクハラへの抗議なのか、差別全般への抗議なのか、反トランプ運動なのか、一体何のための集結なのかが今年もはっきりしなかったのだ。

「ファッション」としてデモに参加する米国の若者たち

これは、米国の保守派もよく疑問視している点だ。デモの常識からすると首を傾げてしまうものであるのは万国共通なのだろう。

しかし、どうしてこんなことになるのだろうか。参加者達の気持ちはと言えば、シリアスな人達もいれば、軽いノリの人達もいるわけだが、興味深いのはこの「お祭り騒ぎ」と言っても過言でないイベントには、特に主張はないけれど友人や恋人、家族が行くというので一緒に参加する人、単に「トレンド」で面白そうだから参加するという人も少なくない点だ。

何故トレンドなのかと言えば、参加者達が強く影響を受けている扇動者の中に「セレブ」達という大きな存在があるからだ。

去年は歌手のマドンナ氏が放送禁止用語満載のスピーチの中で「ホワイトハウスを爆破したい」との暴力的発言したのが記憶に新しい。

▽米歌手マドンナ、「ホワイトハウス爆破」発言は比喩と釈明(ロイター)
jp.reuters.com/article/madonna-idJPKBN15704O

女性器に扮するデモ参加者(infowars)

今年も、ナタリー・ポートマン氏やスカーレット・ヨハンソン氏、アデル氏、ジェニファー・ローレンス氏、キャメロン・ディアズ氏、ジェシカ・チャステイン氏、クロエ・グレース・モレッツ氏といったセレブらが各地で参加したそうだ。

驚くべきことに、こういったことが例えば女性誌ELLEに特集で連載されている。抗議に参加するセレブ達を魅力的にとらえた写真や関連の情報がかっこ良く発信されている。日本でも同誌オンライン版で紹介されている。

▽ウイメンズマーチから1年、デモ行進に女性セレブが再集結(ELLE)
www.elle.co.jp/culture/celebgossip/womens-march18_0122

また、この女性大行進の公式ホームページには『Women’s March EMPOWER』という「Youth(若者)」組織も紹介されている。そこで注目したいのは、そのパートナーファッション雑誌『VOGUE』の姉妹雑誌『teen VOGUE』が入っている点だ。

女性大行進を称える特集の連載がある上に、最近の投稿には『19 Powerful Women’s March Portraits You Haven’t Seen Yet(あなたがまだ見ていない女性大行進でのパワフルなポートレート19連発』というスライドショーすらある。

つまり、もはや、こういった抗議は事実として、セレブゴシップのネタであり、「ファッション・トレンド」なのだ。そして、こういった雑誌の発信が若い読者層への政治的宣伝(プロパガンダ)と批判されても仕方ない。

今回の女性大行進の主催者の素性や、スポンサーパートナー(共催者・協力者)などを含めた政治的意図や資金の流れ然りだが、一つ一つの動きの背景にある政治的側面を読み解いてからでないと、単に「かっこいいから」「善意っぽいから」との理由でトレンドに飛びつくと、良かれと思って危険な世界を作ることに加担してしまう可能性がある。動きを作る側には何らかのメリットがあるからだ。自分の行動には責任を持ちたいものだ。

さて、日本でもアメリカでもどこでも、こういったトレンド・セッティングに乗る人もいれば、乗らない人もいる。

識者「彼らは出来の良い連中を動員していないな」

批判的に見ている人達の声を少し紹介しておこう。

ラジオホスト、保守系コメンテーターのローラ・イングラム氏;

どちらの行進がいっぱいゴミを残していくか興味があるわ – 2018年いのちの行進(妊娠中絶反対デモ)か、女性大行進か。どちらと思う?

オルタナティブ・メディア『infowars』編集者のポール・ワトソン氏:

(動画)女性大行進の抗議者が「共産主義のユートピア」を追求するため、「トランプを殺したい」と考えている

「女性の」大行進(いや、「オーマイガー、また反トランプのヒステリーなかんしゃく発作だ」としてもっと知られているか)が信じられない程馬鹿なプラカードで溢れていた。彼らは出来の良い連中を動員していないな

infowarsのYouTubeチャンネルには、女性大行進の中継映像がバイアスのない状態で自由に記録されているので、興味のある方は是非ご覧頂きたい。

▽The Alex Jones Channel
www.youtube.com/user/TheAlexJonesChannel/videos

 

randomyoko(ランダム・ヨーコ)福岡県出身のビデオブロガー。YouTube NextUp賞受賞。トランプ大統領の当選を予測したことで一躍有名になり、メディアにも取り上げられた。「正論」「JAPANISM」などの言論誌にも論文が掲載されている。公式ファンクラブ(camp-fire.jp)では毎月限定動画を視聴できる。

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