【夫婦時事解説】香港も一枚岩ではない 日本が応援すべき勢力とは

人気Youtuberランダム・ヨーコさんと、そのご主人・石井英俊さん(国際戦略家)がお送りする人気番組「夫婦時事解説」の一部をテキスト化してお送りします!ぜひ動画もご覧ください。

石井英俊
香港のデモがずっと続いています。
YOKO
はい。
石井英俊
激しさを増していて、日本人にも香港の民主派を応援したいという人が増えてると思うんだけど、ここで改めて、香港の内部事情について解説しておきたいと思います。2年前に月刊正論に「香港に慰安婦像が建っている理由」記事を書いたんだけど…
YOKO
香港の政治勢力を4つくらいに分けて書いているんだよね。
石井英俊
大きく分けると4つに分類されると書いてるんだけど(※)、いまデモをやっている中にも、いろんな勢力があるんですよね。それを理解して欲しいんですよ。

※親中派、汎民主派、自決派、独立派の4勢力(月刊正論2017年10月号より

石井英俊
例えば(日本の)自民党の中にもいろんな人がいますよね。でも「自民党を応援します」と言って、なぜか石破茂(衆院議員)を一生懸命応援してる人って、「ちょっと待て!いやいや安倍さんを応援しようよ」ってなるよね。
YOKO
石破さんとか二階(幹事長)さんを応援するのと、山田宏先生とか和田政宗先生(いずれも参院議員)を応援するのは全然違うっていうのと同じだよね(爆笑)
石井英俊
同じ自民党だけど全然違う。野党を応援するにしても、国民民主党を応援するのと、日本共産党とか過激派を応援するのはだいぶ違うよね。でもね、これをごっちゃにしちゃっている人が結構いるんですよ。
YOKO
国境を越えるとわかりにくいんだよね。
石井英俊
「香港のデモ隊」「香港の民主派」と(一括りにして)応援してしまう。
YOKO
(規模が)でかいからね。
石井英俊
でかい。100万人とかでデモやってるんだから、100万人の中にはいろんなグループがあるんですよ。当たり前だけど。わかりやすく言うと、香港の日本領事館前にはいまでも(朝鮮人)慰安婦像が建っているんですよ、いまでも。建てたのはデモ隊の中にいる連中だからね。香港の民主派なんですよ。

香港の慰安婦像(産経新聞)

YOKO
笑えないけど笑っちゃう(泣笑)
石井英俊
香港の中の親中派じゃなくて、民主派が慰安婦像を建てた。他にも、むかし尖閣諸島に漁船で行って上陸を企てた香港人がいた。あれも民主派だから、いまのデモ隊の中にいると思う。中国共産党側じゃなくて、民主派の連中が尖閣に行ったり慰安婦像を建てたりしている。
YOKO
バノン(トランプ大統領の側近)が香港に来た時もね!
石井英俊
「ファシストは帰れ!」とか言ってデモをやってたわけ。だから民主派って色々いるんです。例えば、「香港民主派の女神」と呼ばれるアグネス・チョウ(周庭)。
YOKO
たどたどしいけど日本語も話せて、可愛らしいよね。
石井英俊
直接会ったことはないけど、本人は多分いい人なんだろうと思う。雨傘革命の時から一生懸命運動やっていて、素晴らしいと思います。
YOKO
若いのに偉いよね。
石井英俊
しかし、立憲民主党の枝の代表と仲が良くて、れいわ新選組の山本太郎とも近いわけですよ。さらに元シールズの奥田某とも仲がいい。
YOKO
やばい奴やん!!(爆笑)
石井英俊
そいつらとお友達のアグネス・チョウさんですよ(笑)みなさん一生懸命アグネス・チョウのことを(SNSで)拡散している。それも保守派が。
YOKO
気持ちはすごくわかるのよ。
石井英俊
香港の民主派だから。「香港のデモを応援しよう!」っていう思いはわかる。でも彼女は「そっち」だよ、と。他にもジョシュア・ウォン(黄之鋒)。彼も世界的に有名でよくやってる。だけどアグネス・チョウとジョシュ・アゴンは同じ政党なんです。デモシスト(香港衆志)という政党でのコンビ。

アグネス・チョウ(周庭)とジョシュア・ウォン(黄之鋒)

石井英俊
雨傘革命のときジョシュア・ウォンは「私は中国人だ。中国のことを愛している」と言っていた。国慶節(共産中国の建国記念日)には式典に抗議に詰めかけたデモ隊に立ちはだかって「自分たちも中国人なんだから一緒に祝おう」と言ったといわれているんです。民主派なんだけど、うまく(立場を)使い分けている。時には独立派にも良い顔をするけど…
YOKO
もともと彼らは「民族自決派」と名乗っていたんだけど、最近は「民主自決派」と言い換えているよね。意図的に、曖昧にしてるらしい。
石井英俊
政治家だから、幅広く支持を得られるようにやってる。香港民主派を応援するのは良いんだけど、アグネス・チョウとジョシュア・ウォンがそういう立場だということは知って欲しい。
YOKO
叩く必要はないけどね。
石井英俊
だけど皆さんが一生懸命シェア拡散している善意が、立憲民主党や山本太郎やシールズの方に持っていかれることになっちゃうから、注意して欲しいんですよ。
YOKO
(評論家の)江崎道朗先生がよく「米国は一枚岩ではない」というけど、香港も一枚岩ではないんですよね。
石井英俊
香港の「民主派」「自決派」と別に「独立派」がいるんです。この香港独立を訴えている人たちが、一番われわれ(日本の保守派)に近い勢力。で、香港独立派のリーダーが、われらが陳浩天ことアンディ・チャン。ぜひ彼を応援して欲しいんです。

アンディ・チャン(陳浩天)

YOKO
安全保障面でも…
石井英俊
アンディは「尖閣諸島はもちろん日本のものだ」と言ってるし、「憲法9条を改正して日本が力を持つことが、中国の覇権主義を抑える」とも言っている。こんなことはアグネス・チョウとかジョシュア・ウォンは口が裂けても言わないから。せっかく香港を応援するなら、アンディ・チャンとか香港独立派を応援しましょう。
YOKO
香港の抗議者たちは中国と戦ってるから一つに見えるけど、香港内部でも戦っているんだよね。
石井英俊
そう、激しい戦いが行われている。外から見えないかもしれないけど、それが現実にあるので。
YOKO
そこは日本の国益から考えていこうと。
石井英俊
「香港のために」良かれと思う皆さんの気持ちが左翼に利用されないために、そこは明確に区別して関わっていくべきじゃないかと。
YOKO
私たちは香港人じゃないですからね。日本人としてどうしていくかということを考えて、応援すべき人を応援していきましょう。
月刊正論 2017年 10月号 [雑誌]


石井英俊(いしい・ひでとし)国際戦略家。自由インド太平洋連盟副会長。九州大学卒業後、塾講師、経済団体職員、選挙出馬を経て、現在、アジア問題専門家として情報発信している。平成29年10月、月刊「正論」に『香港にも慰安婦像が建っている理由』発表。

randomyoko(ランダム・ヨーコ)/日米戦略アドバイザー。YouTube NextUp賞受賞。トランプ大統領の当選を予測したことで一躍有名になり、メディアにも取り上げられた。「正論」「JAPANISM」などの言論誌にも論文が掲載されている。公式ファンクラブ(camp-fire.jp)では毎月限定動画を視聴できる。

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