令和元年8月19日、靖国神社の拝殿に吊るされた幕に墨汁のような液体をかけた容疑で中国人の男・胡大平容疑者(53)が現行犯逮捕された。
その後の取り調べで、胡容疑者は「A級戦犯を祀っていることへの抗議のためにやった」という趣旨の供述をしているという。
靖国神社では平成25年にも、韓国人の男が神社内のトイレに爆発物を仕掛け、日本国内で逮捕起訴されて懲役3年(執行猶予4年)が課せられたことがある。
今回の胡容疑者の事件について大手メディアの多くは「器物損壊の容疑」と報じているが、「礼拝所不敬罪」(刑法188条1項)にも該当する可能性がある。
度重なる中国人や韓国人による不敬・テロ行為について、葛飾区議会議員で靖国神社清掃奉仕有志の会代表の鈴木信行氏(54)は、公式ブログで「靖国神社の警備は本来なら軍隊がお守りするのが正しい」「せめて重要施設として、警察の責任で警備すべきである」と指摘した。
現在、靖国神社は拝殿前に警備員が常駐するなどして警戒に当たっている。今回の容疑者も現場の警備員が取り押さえた。
しかし国家の戦死者追悼(戦争祈念)施設は、国軍によって警護されるのが常識だ。米国のアーリントン墓地や台湾の忠烈祠でも常時「衛兵」が歩哨に立ち、その整然とした衛兵交替式は観光の目玉にもなっている。
常時兵士が武装して守る施設に、外国人が不敬行為やテロ行為を働く可能性は低い。
靖国神社には、大東亜戦争敗戦時に戦勝国によって「平和に対する罪」という事後法によって不法に処刑されたことから、戦死相当の「昭和殉難者」として東條英機元首相を含む7名が合祀されている。
この7名がいわゆる「A級戦犯」とされ、1980年代ごろから国内で政治問題化。その後、中韓に飛び火し、首相の靖国参拝がことあるごとに中韓両政府から非難を浴びることとなった。
そのような政治問題化のあおりを受けて、上皇陛下及び今上天皇陛下の二代にわたって天皇御親拝が途絶している。さらに、現在の安倍首相は第二次政権発足当初の平成25年に参拝して以降、参拝が実現していない。