【埼玉】県営施設での水着撮影会が日共の要求で中止に 女性団体は抗議

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写真ACより(記事本文と関係ありません)
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令和5年6月、埼玉県越谷市の「しらこばと水上公園」と「川越水上公園」で開催予定だった水着撮影会が相次いで中止に追い込まれている。発端となったのは日本共産党埼玉県委員会などによる埼玉県への「申し入れ」だ。

日共埼玉県委の公式サイトによると、同県委と同党所属県議らは6月8日、埼玉県当局に対して「(県営公園ににおける)過去のイベントの動画をみると水着姿の女性がわいせつなポーズやわいせつなしぐさで映って」いたことや、「未成年も出演しているという情報も」あることを理由に、貸し出し中止を求めた。

その結果、6月23日から行われる予定だった水着撮影会を含む複数のイベントが、公園を管理する公益財団法人埼玉県公園緑地協会(指定管理者)の判断で中止に追い込まれる事態となっている。

埼玉県の大野元裕知事はこの問題について自身のTwitterで、「(従来)主催者に対し過激な露出の水着やポーズを禁止することを条件に許可していました」「過去の撮影会の参加者のネット投稿内容等から、主催者が許可条件に反する行為を行っていたことが判明したため、(指定管理者である)協会では今後同様の撮影会は許可しないこととしたと聞いています」とコメントした。

一方、水着撮影会の主催者側は「貸し出し条件に違反した事実は一切ありません」「施設ごとに提示されるルールを遵守しており、違反を指摘された事実はありません」などと反論。

デイリー新潮の取材によると、「過激な衣装や過激なポーズの禁止」は今年の1月、「未成年の出演禁止」は今年の6月頭に新設されたルールであることが判明している。また、施設側は個々のイベントでの違反の有無に関わらず、水着撮影会を一律で貸し出し禁止にしており、開催日が近かったイベント主催者に対しては金銭的補償も検討している。

今回の撮影会中止という事態を受け、性産業従事者などの差別解消を目指す一般社団法人siente(中山美里代表理事)は協会と日共に対して抗議声明を提出。貸し出し中止の撤回と主催者への補償などを求めている。

6/11追記

撮影会が中止になった埼玉県営施設に「川越水上公園」が抜けていましたので追記しました。
(編集部)

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