今さら聞けない!「Eコマース」と「WEBマーケティング」の違いとは?

いまや老若男女、インターネットでお買い物をするのが当たり前の時代になった。その背景には、スマートフォンの急激な普及があった。パソコン操作に不慣れな人でも、スマホがあれば簡単にネット通販を楽しむことができる。

ネット通販関連でよく聞く言葉に、「Eコマース」と「WEBマーケティング」がある。カタカナ語の多いIT業界だが、一般の人がこの二つの意味を明確に使い分けるのは難しいかもしれない。

まず「Eコマース」について。electronic commerceの略で、直訳すると「電子商取引」となる。

「eコマース」や「電子商取引」と呼ばれているのは、インターネットや特定顧客用の専用線といったコンピュータネットワーク上での電子的な情報通信によって商品やサービスを分配したり売買したりすることである。(Wikipedia)

一般的に「ネット通販」「ネットショッピング」と呼ばれるものは「Eコマース」とイコールだと考えてよい。ネット通販サイトのことを「ECサイト」と呼ぶこともある。

それでは、「WEBマーケティング」とは何なのか。そのままズバリ、WEB(インターネット)を活用したマーケティングのことだ。マーケティングを理解すれば、その答えは明らかになる。

マーケティング(marketing)とは、企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスを指す。(Wikipedia)

具体的に言うと、商品の企画開発、市場調査、価格設定、広報、広告宣伝、営業、販売促進、顧客対応など全般を指す。顧客が、その商品やサービスに「お金を払う価値がある」とみなすように働きかける活動の全てがマーケティングだ。

そのマーケティングをWEBで行うとはどういうことだろうか。それは、インターネットを通じて顧客に接触し、商品・サービスを知ってもらい、成約に至るように働きかけると言うことだ。

例えば、ターゲットとなる潜在顧客がどのようなキーワードで検索するのかを想定し、その検索結果に自社サイトがヒットしやすいようにWEBページを制作する。これをSEO(サーチエンジン最適化)と言う。

そしてページを訪れたユーザーが商品・サービスを理解し、申し込みや問い合わせ、購入に至るように、そのページを設計する。これをLPO(ランディングページ最適化)と言う。

その他、各種インターネット広告の配信や、SNSを活用したブランディングなどもWEBマーケティングの一種だ。事業者が行うインターネット上の活動全てが、WEBマーケティングであると言って過言ではない。

最初の「eコマース」に戻ってみよう。eコマースはWEBマーケティングの最終目的の一つではあるが、eコマースを目的としないWEBマーケティングもある。例えば、実店舗への集客を目的としてWEBマーケティングを展開することもある、と言うことだ。

また、ECサイトを開設するだけでは、WEBマーケティングが充分であるとは限らない。現在、様々なサービスがあり、ほとんど無料でECサイトを開設することも可能だ。しかしそれだけでは売れるとは限らない。

ECサイトはWEBマーケティングのゴールの一つに過ぎないので、そこへ顧客を集めるためのマーケティング活動をしっかり行わないと成果は出ないのだ。「eコマース」が話題になるときは、電子決済などの技術的側面だけを見ていないか注意しよう。

技術的進展によって誰でもネット通販に参入できるようになった。だからこそ、今後はWEBマーケティング分野で競争が激化していくことだろう。

本山貴春(もとやま・たかはる)独立社PR,LLC代表。北朝鮮に拉致された日本人を救出する福岡の会副代表。福岡市議選で日本初のネット選挙を敢行して話題になる。大手CATV、NPO、ITベンチャーなどを経て起業。

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