平成21年に別冊少年マガジンで連載開始され、今年完結を迎えた傑作漫画『進撃の巨人』。原作者の諫山創(いさやま・はじめ)氏は大分県日田市出身だ。
日田市は大分県北西部に位置し、福岡県及び熊本県に接している。人口約6万人の都市であり、江戸時代には天領(幕府直轄地)とされ交通の要衝として発展した。
阿蘇・くじゅう山系や英彦山系に囲まれた盆地であり、そのような地形が、高い壁に囲まれた『進撃の巨人』の世界観を産むヒントになったという。
現地では近年、『進撃の巨人』人気にあやかった地域おこしに注力している。出張で日田市を訪問する機会があったので、その一部をここで紹介する。
銅像建立
日田市内には二箇所、『進撃の巨人』のキャラクターを象った銅像が建立されている。
令和2年11月に大山ダム近くに主人公エレンとその幼なじみであるミカサ、アルミンの銅像が、令和3年3 月にはJR日田駅前にリヴァイ兵士長の銅像が建てられた。
漫画パネル
日田駅周辺には、原作漫画を等身大に拡大したパネルが各所に設置されている。
また、飲食店も漫画を模倣した手書きイラストを掲示していた。なかなかの力作である。
ARの「巨人」
独自のスマホアプリ「進撃の巨人 in HITA」も配信されており、同アプリを起動してJR日田駅を見ると、駅舎を襲う「獣(ケモノ)の巨人」が現れる。
つぶれた飲食店の窓にも
最初は気づかなかったのだが、閉鎖された飲食店跡の建物に「超大型巨人」がいた。これは多くの観光客は気付かないかも知れない。
オリジナルグッズも充実
『進撃の巨人』は人気作品なので多くの公式グッズがあるが、日田に来ないと入手できないものもある。
筆者が購入したのは缶バッジと木製ファイルである。日田は林業も盛んということで、木製の土産品が多い。
『進撃の巨人』の聖地としての日田市は思った以上に充実しており、今後の発展が期待出来そうだ。何より、地元の人々が盛り上げようと意気込んでいるように見受けられた。
▽進撃の日田 公式サイト
shingeki-hita.com
コメント