【夫婦時事解説】香港だけじゃない、カンボジアにも中国の魔の手が!?

人気Youtuberランダム・ヨーコさんと、そのご主人・石井英俊さん(国際戦略家)がお送りする人気番組「夫婦時事解説」の一部をテキスト化してお送りします!ぜひ動画もご覧ください。

石井英俊
毎週週末、香港では大規模デモで盛り上がってますね。本当にひどい状況です。
YOKO
流血沙汰になってるね。
石井英俊
このあいだ、失明した女の子もいたけど。
YOKO
動画とかみてたら、血を流しながら泣いてる抗議者とか、本当に悲惨。そこまでして自由を勝ち取ろうと、みんな戦ってるんだよね。でも「戦うことが悪」って、日本人は思ってる。保守派の人も。
石井英俊
そう。
YOKO
戦わないといけない時は、戦わないといけないんだよね。正当防衛として。
石井英俊
日本や米国や西ヨーロッパみたいな普通の民主主義国で、普通に選挙がある国なら暴力は当然いけないんだけど、香港はそうじゃないから。まともな選挙がない(※)中で、一国二制度の約束すら守られなくて、事実上「中国の植民地」という状況で、(政府側から)むちゃくちゃ暴力を振るわれているわけでしょ。

※香港にも公職選挙があるが、反政府側(独立派など)は立候補できない状況になっている。

YOKO
100万人〜200万人で抗議しても、聞いてもらえなくて。
石井英俊
あとはもう、どう世界にPRするかという中で戦っていくしかないわけだから。香港人の戦いは全面的に応援していかないといけないだろうと。こういう場合は戦うしかない。
YOKO
敵(中国側)は止めないわけだからね。
石井英俊
向こうは止めない。徹底的に(デモを)弾圧して取り締まろうとしているわけで。
YOKO
(逃亡犯条例が)今回どうにかなったとしても、絶対また来るからね。
石井英俊
もちろん、そういうこと。選挙といえば、世の中いろんな選挙があるだなって話の典型がカンボジアの選挙。カンボジアのサム・レンシーという人がいま国外に逃げていて、こんど帰国するってニュースが流れてたんだけど…

カンボジアの野党救国党の支持者は16日、国外に逃れている元党首のサム・レンシー氏が11月9日にカンボジアに帰国すると明らかにした。(中略)救国党は13年の下院の総選挙で4割以上の票を獲得し、フン・セン首相による長期政権を覆す可能性も浮上していた。だが17年11月、政府の訴えに基づく最高裁の命令で解党に追い込まれ、18年7月の総選挙は与党が全議席を獲得した。【8月17日:朝日新聞】

石井英俊
これって何かというと、去年カンボジアで総選挙があったんですよ。その前年、「カンボジア救国党」っていう最大野党が強制的に解散させられて、党首は逮捕。所属議員は地方議員も含めて全員失職させられて、5年間はあらゆる政治活動が禁止。で、総選挙します!って。
YOKO
それ選挙っていわんがな(笑)
石井英俊
これで「選挙です」って平気で言える神経が信じがたいんだけど(笑)
YOKO
世界は広い(苦笑)
石井英俊
カンボジアってそういう国なんだよね。笑い事じゃなくて、とんでもない状況なんだけど、この「カンボジア救国党」って覚えておいて欲しいんですよ。元々の党首は投獄されてるんだけど、次の党首になったサム・レンシーっていう人が国外に逃げていて、その人が帰るって話なんですよ。
YOKO
なんで帰るの?危なくない?
石井英俊
カンボジア政府は「帰ってきたら逮捕する」って言ってる。
YOKO
ぅえ!?自ら(逮捕されに)行くの?
石井英俊
そう、自らいく。だから国際社会の応援ももらおうと、日本にも訴えに来るし、国際社会からカンボジア政府に「逮捕するな」って圧力をかけてもらうために訴えながら帰るということを考えているんですよね。
YOKO
うんうん。
石井英俊
はっきり言っておきますけど、カンボジアも事実上、中国の半植民地みたいな状況になっているんですよ。カンボジアの政権は中国の完全な傀儡なんだよね。
YOKO
最大野党を解散させた側、がね。
石井英俊
そう、与党側。例えば、わかりやすいのがASEANの会議で、そこでは全会一致が原則になっている。ASEANの中でベトナムとかフィリピンは南シナ海の問題で、中国の侵略を受けていると問題になっている。だから当然中国の侵略に対しての抗議をASEANの中でやろうとする。すると必ずカンボジアが必ず反対する。全会一致の法則があるから通らない。
YOKO
うーん。
石井英俊
ASEAN加盟国のほとんどが中国の侵略で迷惑しているのに、非難声明すら出せない。カンボジアのいまの政権は完全に中国の飼い犬状態なんですよね。だからその政権を倒そうとしているカンボジア救国党は、支援していきたいと思ってるんです。この話はまたおいおい…
YOKO
いろいろ熟してきますね。

石井英俊(いしい・ひでとし)国際戦略家。自由インド太平洋連盟副会長。九州大学卒業後、塾講師、経済団体職員、選挙出馬を経て、現在、アジア問題専門家として情報発信している。平成29年10月、月刊「正論」に『香港にも慰安婦像が建っている理由』発表。

randomyoko(ランダム・ヨーコ)/日米戦略アドバイザー。YouTube NextUp賞受賞。トランプ大統領の当選を予測したことで一躍有名になり、メディアにも取り上げられた。「正論」「JAPANISM」などの言論誌にも論文が掲載されている。公式ファンクラブ(camp-fire.jp)では毎月限定動画を視聴できる。

『RESISTANCE カンボジア 屈せざる人々の願い』(写真集)
高橋智史(撮影)
紛争が続いたカンボジアは、1990年代の和平協定と国連管理下での総選挙を経て、民主主義や人権が尊重される社会になるはずだった。しかし、クーデターや最大野党の解党を経て、1980年代の一党支配が再来した。

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