平成最後の統一地方選も終盤を迎え、4月21日(日)に投開票となる。前半の県議選や政令市議選に続き、全国各地で舌戦が繰り広げられている。
各陣営が候補者のPRに工夫を凝らす中、愛猫をシンボルマークに掲げて戦うのが福岡の大野城市議候補・井福だいすけ氏だ。
井福だいすけ陣営では事務所看板、たすき、のぼりなどあらゆる選挙ツールに白猫の写真がプリントされている。井福だいすけ後援会公式キャラクター「もち」である。
白猫「もち」は井福だいすけ候補の飼い猫で、もともと野良の親猫から育児放棄された保護猫であった。

のぼりに愛猫「もち」

拡声器にも愛猫「もち」
井福氏は大の愛猫家で、地域の保護猫活動にも熱心に取り組んできた。ともに活動してきた大野城市のボランティア団体「一般社団法人 福岡ねこともの会」も井福だいすけ候補を応援している。
平成29年の福岡県における犬猫の殺処分数は、犬が27匹、猫が314匹にのぼる。全国的に減少傾向にある中、福岡県は比較的殺処分の件数が多いことでも知られている。
平成30年、福岡市で野良猫が何者かに虐殺され死骸が放置される事件が相次いだ。この事件を受けて、井福だいすけ市議は大野城市議会で質問を行なった。
大野城市によると、平成26年9月に牛頸ダム周回道路で猫13匹の死骸不法投棄事件が発生していたという。

大野城市の「地域猫」
井福議員は「異常猟奇殺人犯の約7割が過去に身近な動物を虐待殺傷している」という米国のデータをもとに、市に対して動物愛護教育の推進を求めている。
さらに、環境省や福岡県が推進している「地域猫活動」について、「野良猫がこれ以上増えないよう、そして殺処分をしなくてもいいよう、動物愛護の観点だけでなく街の美観と衛生と環境を保全するための活動」であると指摘し、市への協力を求めた。
井福議員によると、地域猫活動は「地域猫サポーターが糞や餌を定期的にお世話し、また避妊・去勢もやって、これ以上(野良猫が)増えないようにするというもの」であり、「猫嫌いの人にも猫好きの人にも、そして地域の美観、衛生のためにもなる三方よしの取り組み」なのだという。
井福だいすけ候補は平成27年の大野城市議選で初当選し、2期目を目指して自民党公認で戦っている。「猫」を前面に押し出した選挙運動がどれほど支持を得られるのか、注目したい。

自転車で選挙運動する井福候補
▽大野城市議・井福だいすけ公式ブログ
http://ifukudaisuke.com/
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