【座長より】仮面劇という形式の力 舞台『三島由紀夫物語』リハーサルも大詰め

先日、全体リハーサルを行いました。なにぶん、私たち演出陣には演劇の舞台経験はありません。よって、手法としては「Work in progress」、つまり作りながら様々なことを出演者の皆さんと一緒に感得していく訳です。

今回は動作練習と演出プランの確認を行なったわけですが、リハーサルで初めて演者が仮面を被った瞬間、周りの空気が一変しました。

彼岸の雰囲気とでもいうのでしょうか、幽冥界からの風が吹いて来るのです。私にとっての新しい発見でした。

もちろん仮面劇は芝居の原型でもあり、日本には上代、マスクロードとでもいうべき道筋で伎楽として伝わっているわけで、中国・朝鮮にも古典的仮面劇はあります。決して目新しいものではありません。

しかし、この雰囲気だけは文章で伝わるものではありません。実際に舞台をご観覧下さいというほかはないのです。そして、仮面劇では表情が固定化されるため、不断に体、特に手を動かしていなければ、本当に棒立ちになってしまいます。

今回の公演『アフロディーテ 三島由紀夫物語』では亡霊も登場するわけですが、その時は特に手を大きく、絶えず緩やかに動かしてもらうことを注文させて頂きました。観劇される皆様方に少しでも良い芝居が届けられるよう精進を続けて行きたいと思っています。

出演者情報

舞台『アフロディーテ 三島由紀夫物語』の出演者の一人である吉富友梨奈さんが絵本朗読を発表しています。吉富さんはこれが本業で、舞台における「祖母・なつ」の声とはまるで別人であり、これこそプロの仕事です。絵本の内容も、とても癒されます。これからの更なる活躍を願うばかりです。

Aphrodite(アフロディーテ)三島由紀夫物語』
主催:市民劇団 美洲座(みしまざ)
後援:福岡市
日時:令和2年11月1日(日)/開場18:00-/上演19:00-20:30
場所:中央市民センター(福岡市中央区赤坂2丁目5−8)
詳細:mishimaza.net

石原龍司(いしはら・りゅうじ)令和2年、「市民劇団 美洲座」を設立し、座長に就任。

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