拉致被害者家族・飯塚耕一郎さんが福岡・朝倉市で講演「母を知らず悔しい」

拉致問題
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令和元年11月2日、福岡県朝倉市において「拉致問題を考えるみんなの集い」(福岡県・朝倉市主催)が開催され、市民ら約100名が集まった。

講演に立った飯塚耕一郎さん(拉致被害者・田口八重子さんの息子)は、「自分は大人になるまで母が拉致被害者であることを知らなかったので、北朝鮮向けラジオ放送でも感情を込めた訴えかけができない。そのことが悔しい」と心境を明かした。

田口八重子さんが拉致されたのは、耕一郎さんがわずか1歳の時で、21歳になるまで伯父である飯塚繁雄さんを実の親と信じていた。

拉致被害者家族会のメンバーは北朝鮮向け短波ラジオ放送「しおかぜ」において家族へ向けたメッセージを発信しているが、耕一郎さんは上記の理由で遠慮しているのだという。

会場では、救う会福岡の藤井守人代表も活動報告を行った。藤井代表は、鹿児島で拉致された増元るみ子さんのお母さんの葬儀に参列した際のエピソードを紹介。葬儀には、るみ子さんの姉である平野フミ子さんが妹の写真を持って代わりに焼香したのだという。

その上で「拉致被害者は今も生きていて、救出を待っているんです」となどと訴えた。

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