平成28年4月に熊本県と大分県で発生した「熊本地震」は、熊本県の西原村と益城町で震度7を観測し、死者267名、負傷者2,804名という甚大な被害をもたらした。複数箇所で震度7を記録したのは観測史上初めてのことだった。
一夜にして1200人が住居を失った西原村では、震災後も活断層の上に住み続けるか、別の場所に移住するかで、村民の間で議論が巻き起こる。その後、復興へ向けて歩み始める村民の様子を2年間にわたってNHK取材班が追い続けた。
NHKの番組『明日へ つなげよう』は映画化され、その著作権がNHKから西原村へ譲渡され、現在東京・大阪・九州各地で上映会が開催されている。西原村被災者の一人はこの映画について「若い人がこの作品を見て、後世に残していってほしい」と述べている。
10月21日、映画『西原村』上映に合わせて、松永昭吾工学博士が「この国に生きるということ〜過酷な自然現象との共生」と題して講演する。松永博士は耐震技術の専門家で、土木技術の重要性を伝える講演活動などを精力的に行なっている。
映画『西原村』と災害を考える(福岡市)
日時:10月21日(月)18:30開演 20:40終演
内容:映画『西原村』上映 解説・久保理茎 監督
講演「この国に生きるということ〜過酷な自然現象との共生」
講師 松永昭吾 博士(工学)
会場:福岡市市民福祉プラザ「ふくふくプラザ」(240席)
(福岡市中央区荒戸3−3−39)
入場料:1000円(大学生500円)高校生以下無料
※入場料の収益は村へ寄付される。
映画「西原村」公式サイト sites.google.com/view/nishiharamura-eiga