令和元年10月6日、天皇陛下の御即位を奉祝する福岡県民の集いが福岡市で開催され、小川洋福岡県知事(県民の集い名誉会長)を筆頭に、県民およそ1,800名が集まった。県選出の国会議員のほか、首長・地方議会議長・地方議員・経済団体関係者など735人が奉祝委員に名を連ねた。
松尾新吾共同代表「天皇国日本を次世代に継承する」
九経連名誉会長の松尾新吾氏(県民の集い共同代表)は式辞において「わが国は建国以来皇室を頂き、権威の象徴である皇室を中心とする国柄を堅持し、特に外敵からの困難に際しては皇室を中心に国民が一致団結し、わが国の独立を保ってきた」と述べ、「世界に誇る天皇国日本を、力強く次世代に継承できるよう、国民としての務めを果たしていく」と誓った。
記念式典には在福ベトナム総領事ヴー・ビン氏、在福タイ王国総領事アッタカーン・ウォンチャナマース氏、在福韓国総領事孫鍾植氏らが参列し、駐日外交団長でサンマリノ共和国全権大使のマンリオ・カデロ氏が「世界最古の共和国から世界最古の君主国の皆様へ」と題して記念講演した。
カデロ大使「日本文化は世界に影響を与える」
マンリオ・カデロ大使は講演の中で、「私は昭和天皇、上皇陛下、今上陛下に何度も御目にかかった。皆様、素晴らしい方。優しく、謙虚で質素」「日本人ほど謙虚で勤勉な人々は世界にいない。日本文化を世界に広めれば平和になる」と述べた。

マンリオ・カデロ大使(サンマリノ共和国)
また、カデロ大使は欧州で初めて創建された「サンマリノ神社」について触れ、「欧州に日本のものは何でもあるが、唯一神社がなかった。欧州には53万人もの日本人が居住しているのに神社がないのはおかしい。そこで神社本庁の協力を得て、創建に漕ぎ着けた」と明かした。
サンマリノ神社は平成26年、サンマリノ共和国のセラヴァッレに創建された。現在、神社本庁が正式に承認する欧州唯一の神社。すでに3組の結婚式(いずれも日欧の国際結婚)が挙行されたという。

サンマリノ神社
カデロ大使は日本文化について「日本の文化と哲学は、いま欧州に大きな影響を与えている。日本人は謙虚な民族なので時間はかかるが、早かれ遅かれ、いつか日本文化が欧州文化以上に世界に広まるだろう」と指摘した。
サンマリノ共和国はイタリア半島に位置する人口約3万人のミニ国家で、世界最古の共和国として知られている。マンリオ・カデロ大使は現職の駐日大使としては最長の在任期間を保っており、日本語の著書も多数刊行している。
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