香港警察が陳浩天氏ら独立派を拘束「証拠捏造による予備的逮捕だ」

西暦2019年8月1日、香港警察は香港民族党の元召集人で香港独立運動の指導者・陳浩天氏を含む男性7名、女性1名の計8名を拘束した。香港民族党は香港当局の命令により、昨年から活動を停止していた。

連行される陳浩天氏

今年6月以降、「逃亡犯条例」改定へ反対するために自然発生した大規模デモが続いており、7月1日にはデモ隊が立法会庁舎に乱入して中国共産党政府による香港への植民地支配を弾劾。当局側は警察だけでなく暴力団を動員してデモ隊鎮圧に躍起となっている。

陳浩天氏は昨年の活動禁止命令以来、香港市内でのデモ活動などには参加していない。

しかし、今年の6月に大阪市で開催されたG20に合わせて緊急来日し、中国共産党に弾圧されている諸民族が連帯して声をあげる「J20」のデモ活動に、香港の学生ら約50名とともに参加していた。


「J20」記者会見での陳浩天氏

香港警察は陳浩天氏らの拘束理由について「大量の弓矢、鉄球、手製爆弾などの不法所持」を挙げている。警察は身柄拘束と同時に陳浩天氏の自宅やデモ隊が利用していた貸し倉庫を家宅捜索し、それらの「武器」を押収したとしている。

しかし現地のデモ隊関係者によると、倉庫に保管されていたのはヘルメットやマスク、傘など、デモに際して警察隊の武力攻撃から身を守るための備品と救急箱だった。

連行直後から警察署周辺を100名以上のデモ隊が包囲し、陳浩天氏らの釈放を求めて抗議の声を挙げた。

陳浩天氏の友人で香港問題に詳しい石井英俊氏(自由インド太平洋連盟副会長)は今回の拘束について「警察は爆発物がどうのと言っているが、香港市民も信用していない。証拠捏造もいつものことだ。政治弾圧の不当逮捕であることは明らかだ」と自身のSNSでコメントしている。

石井英俊氏と陳浩天氏(J20による街頭アピール/大阪)

自由インド太平洋連盟は8月2日付で、香港政府に対し陳浩天氏の釈放を求める声明を日本語と英語で発表。その中で、「今回の不当逮捕は一連の政治弾圧の延長であり、激しさを増すデモと日増しに高まる香港政府への抗議の声を怖れた予備的逮捕である」と指摘した。

7月31日には中国人民解放軍がデモ隊鎮圧演習の模様を動画として公開し、香港市民を軍事的に威嚇するなど、緊張が高まっている。




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