もう言い訳は通用しない!安倍政権と安倍信者は「反天皇=左翼」である

巷には、賛成派・反対派を問わず「安倍は保守だ」「安倍は右翼だ」という声が溢れている。それも、政治に無知な大衆の間ではない、政治学者や評論家のレベルで、だ。

今頃になって「安倍政権は保守では無かった」「私は安倍政権に騙されていた」等という主張をする者も、出てきた。

だが、断言してもよい。少なくとも、政治家や学者、評論家、活動家と言った「専門家」の中で、本気で「安倍は保守」だの「安倍は右翼」だのと思っていた人間など、一人もいなかった、と。

彼らは“騙されていた”のではない、意図的に大衆を“騙していた”のだ。ある者は、保守派の人間を安倍政権の支持者とするために。またある者は、安倍政権に疑問を持った者を左翼へと誘導するために。

民主党政権時に中学生でも見抜けたはずの自民党の正体

平成24年(西暦2012年、皇暦2672年)3月21日、1人の中学2年生がブログに次の文章を書いた。

かつて自民党は世論の人気を味方につけて「郵政選挙」で圧勝し、『人権擁護法案』反対派を追放しました。そして、再び保守派に人気の高い「憲法改正」で選挙に勝利、その結果『人権擁護法』を制定させようと企んでいるのです!
出典:『インド仏教と古田史学と「天皇国・日本」を学ぶ』

中学生らしい青い文章である。8年以上たった今、彼の予想が当たっているとは、決して言えない。

だが、この文章が書かれたとき、まだ民主党政権であったこと、自民党総裁が「人権擁護法案」に好意的な谷垣禎一氏であったこと(まだ安倍首相が自民党総裁になる前である)、を考慮すると、「大筋では正しい」内容だったと言えるのではないか。

その後、安倍自民党はこの中学生の予想通り「憲法改正」を掲げて保守派の票を固める一方、「人権擁護法案」こそは制定しなかったものの、それに匹敵する売国・言論統制政策を推進している。

いくつか例を挙げると、

◆『「部落差別」永久化法』…表向きは『部落差別解消推進法』であるが、その内容は部落差別の定義を曖昧にして同和利権の存続する余地を残す一方、「部落差別の実態調査」と称して旧同和地区住民を洗い出し、却って同和地区出身者と一般国民の分断を固定化する悪法。

◆『ヘイトスピーチ解消法』…罰則規定こそないものの「不当な差別的言動」の定義が曖昧なため、運用次第では『人権擁護法』同様の「言論弾圧法」になり得る悪法。一例をあげると「専ら本邦の域外にある国の出身である者あって適法に居住するもの」である在日米軍兵士を「地域社会から排除することを煽動」したと解釈された場合、在日米軍基地反対運動も「ヘイトスピーチ」と判断されてしまう。

◆『スーパーシティ法』…日本を中国並みの監視社会にする悪法。片山さつき総務大臣は「中国と協力を強化」してスーパーシティを実現させると明言しており、日本が名実ともに中国の属国になりかねないものである。

と言ったものがあり、『人権擁護法』こそ制定されてはいないものの、それに近い法律は次々と成立しているのが現状である。

ちなみに、先程のブログを書いた中学生は、決して賢い人間ではない。むしろ、同年代の中学生の中でも相当な問題児だった。

対教師暴力事件を2回も起こしているし、学校の宿題などまともにやった試しがない。それでいて当時「日本一学区が多い」と言われた兵庫県の異常に倍率が低い入試制度を利用して志望の高校に進学はしたが、そもそも4人しか不合格にならない入試制度であったためで、学力が高い訳ではない。

ここまで書くとお判りのように、その「問題児」とは私のことである。

その「問題児」ですら、自民党の本音は「憲法改正」ではなく「左翼政策の実現」である、と見抜いていたのだ。

さて、ここで疑問が生じる。当時はおろか、その後安倍晋三氏が自民党総裁となり、さらに総理大臣に就任して以降も「自民党の目的は憲法改正」「安倍は右翼」「安倍は保守」という政治家や政治学者、評論家、政治活動家が後を絶たなかった。

彼らは、中学生の「問題児」でも見抜けたことが見抜けなかったのだろうか?いや、そんなバカなことは無い。

もしも私が「神童」であれば別だが、実際の私はただの「問題児」であった。

ということは、答えは一つしかない。

無論、彼らは「問題児」の中学生ですら見抜けた「自民党の本音」など、百も承知、否、万も承知であったはずだ。にもかかわらず「わざと、悪意を持って」デマを流していたのである。そう考えるのが、妥当だ。

そもそも「右翼」と「左翼」の定義は何か?

そもそも「安倍は右翼だ」とか「安倍は保守だ」と言う人間は、敢えて「右翼」や「保守」と言った定義の曖昧な言葉を使って印象操作をしようとしている、と言える。

だが、曖昧な言葉ではあっても、ある程度の「最大公約数」的な定義を示すことは可能だ。「コトバンク」というサイトでは様々な辞書が引用されている。そこの「右翼」の項目を見ると、まず「世界大百科事典」からの引用で次のように記されている。

フランス革命時代の国民公会で,革命の急進化に反対する一派が議長席から見て右側に位置していたことに由来する言葉で、〈左翼〉を対抗概念とする。〈進歩〉に対しては〈保守〉を、〈革命〉に対しては〈反動〉を、〈急進〉に対しては〈漸進〉を志向する政治勢力、人物を指すが、具体的な状況下で〈右翼〉が何を意味するかは、その言葉が用いられる政治的場の性格とそこで〈左翼〉とされるものとの相対的関係で決まるといってよい。革命運動や労働運動の内部の漸進派が〈右翼日和見分子〉と呼ばれたりするのはその例である。

辞書特有の難しい言い回しだが、要するに「右翼」と「左翼」というのはあくまで「相対的なもの」ということである。要するに「右翼的な傾向」と「左翼的な傾向」があるに過ぎない。

では、「右翼的な傾向」とはなにか。ここでは「フランス革命時代の国民公会」が「右翼」と「左翼」の起源とされている。では、その時どのような勢力がより「右翼的な傾向」であると判断されたのか、見てみよう。

同じく「コトバンク」では、フランス革命を主導した党派である「ジロンド派」の項目で「百科事典マイペディア」からの引用として次のように記している。

フランス革命期の商工業ブルジョアジーを代表する政治結社。Girondins。ジロンド県選出の議員が多かったことからこう呼ばれた。立法議会では左派。上層ブルジョアジーを代表する右派のフーイヤン派(フーイヤン・クラブ)との対立に勝ち対オーストリア戦争を実現させた。国民公会では保守化して右派を形成し、山岳派と対立した。

つまり、ジロンド派と比べてより「右翼的」な主張をしたのがフイヤン派であり、より「左翼的」な主張をしたのが山岳派(ジャコバン派)である、ということだ。

フイヤン派は「王権擁護」を掲げた党派であり、逆にジャコバン派はルイ16世の処刑を主導した党派だ。つまり、君主に対する態度が「右翼」と「左翼」とを判断するものである、ということが可能だ。

日本の場合、天皇陛下が君主かどうかには議論があるものの、右翼と左翼があくまでも「相対的なもの」であることに留意すれば、天皇陛下に対する態度によって「右」と「左」を判断することが可能であると言えるし、世間一般の基準もそうなのではないか。

「尊皇愛国」と書かれた街宣車を見て「右翼」と思う人はいても「左翼」と思う人はいないだろうし、「天皇制廃止」を叫んでデモをしている集団を見て「左翼」と思う人はいても「右翼」と思う人はいないはずだ。

ならば、安倍政権が「右翼」とか、或いは「右翼」とまでは行かなくとも「保守」という人は、安倍政権の天皇陛下に対する態度が「右翼的」ないし「保守的」である、と判断していることになる。

どうしてここまで「不敬」な政権を“保守”と言えるのか?

では、安倍政権の皇室に対する態度を見てみよう。象徴的な事例が二つある。

一つ目は、明治維新記念式典だ。

今年5月20日、一人の大物政治家が亡くなられた。元民社党中央執行委員長の塚本三郎先生である。この場を借りて改めてお悔やみ申し上げます。

さて、塚本三郎先生は晩年「明治の日」推進委員会の会長をしておられた。

現在、我が国は「明治節」が「文化の日」となっている。これはGHQによる占領政策の残滓である。それを再び「明治の日」へとしようとする運動は、皇室を尊重するというベクトルの運動である。

「明治の日」推進協議会には多様な人が入っているため、この動きを「右翼」と言うと語弊があるかもしれないが、「左翼=革新」であるとするとこれは紛れもない「保守」の運動だ。さて、それについて安倍政権はどう対応したのか。

象徴的なニュースがある。

政府が明治維新150年を祝う式典 天皇陛下は出席せず
 明治維新150年を祝う政府の記念式典が23日、東京・永田町の憲政記念館で開かれた。10月23日は元号が慶応から明治に改められた日にあたり、与野党の国会議員や各界の代表者ら約350人が出席した。
 安倍晋三首相は式辞で「明治の人々が勇気と英断、たゆまぬ努力、奮闘によって、世界に向けて大きく胸を開き、新しい時代の扉を開けた」と強調。そのうえで「若い世代の方々にはこの機会に、我が国の近代化に向けて生じた出来事に触れ、光と影、様々な側面を貴重な経験として学びとって欲しい」と述べた。
 佐藤栄作内閣のもとで開かれた明治100年式典の際は、昭和天皇と香淳皇后が出席したが、今回天皇、皇后両陛下は出席しなかった。宮内庁は「政府からお声がけがなかった」(西村泰彦次長)としている。共産党は「明治150年の前半は侵略戦争と植民地支配に向かった負の歴史。丸ごと祝い、肯定するような行事には参加できない」(小池晃書記局長)として欠席した。
出典:朝日新聞(二階堂友紀)2018年10月23日

最後の部分をよく見てほしい。

なんと、明治維新記念式典に肝心の天皇陛下を招聘すらしなかったのである。

「明治の日」を制定するどころか、それと全く逆のことをしている、と言える。また、右翼と左翼とが相対的なものであることを考慮すると、安倍首相は「任期中に憲法改正はしない」と繰り返し明言していた佐藤栄作首相よりも「左翼的」である、ということが言える。

二つ目は、「譲位」についてである。

上皇陛下の「譲位」をマスコミが「生前退位」と報道したことについて、美智子皇后陛下は記者会見で「胸が痛んだ」と明言された。その「退位」の用語を、安倍政権はなんと「法律」に書き込んだ。皇室敬慕の欠片もない行為だ。

さらに、上皇陛下から今上陛下への「譲国の儀」も行わせなかった。代わりに行ったのは「退位の礼」なる謎の儀式である。これは政府の責任の下で行われた国事行為らしいが、とんでもない「非礼」の儀式である。

これまでの歴史で「退位の礼」が一度でもあったら教えてほしいものだ。まさか、淳仁天皇や仲恭天皇の先例に倣った、とでも言うつもりであろうか?

それだけではない。美智子陛下の譲位後の称号は何故か「皇太后」ではなく「上皇后」である。

私は今でも「上皇后」なる称号を見ると生理的嫌悪感に襲われるので「皇太后」を用いている。「上皇后」という称号を保守派の人間すらも用いている現状を見るにつけ、このような国にした政権幹部への怒りを抑えることに苦労する。

ここまで保守派を裏切っていても「保守」政権か?

ここまででお判りいただけた通り、安倍政権は決して「保守」「右翼」と言えるような要素を持っている政権では、無い。

譲位に関しては平成28年以降の問題ではあるが、それ以前から安倍自民党は保守派の期待を裏切ってきた。

平成24年の総選挙で安倍総裁は「公約には出来ることしか書かない、それが自民党です」と言っていた。

では、安倍自民党がこれまで掲げた公約で現在実現していないものは何か、列挙してみよう。

◆政府主催の「竹島の日」式典開催…平成24年の総選挙の僅か5日後、まだ首相に任命されていいない段階で、撤回。民主党政権でも「政権を作る前」から公約破りをすることは無かった。
◆尖閣諸島に公務員駐留…公務員駐留どころか、船溜まりすら作っておらず、現地の漁民が尖閣周辺に事実上行けない状況を作っている。そのため、中国の公船が民主党政権の頃以上に大挙してきている状態である。
◆5年以内に道州制導入(※平成24年時点)…あれから足掛け9年もたっているが、未だにウェブサイト「U5H」(兵庫5連邦)のネタが尽きない程度には、何も変わっていない。
◆原発に依存しない社会をつくる…逆に「原発は重要なベース電源」になってしまっている。
◆配偶者控除の維持…左翼勢力の言う「配偶者控除廃止」は「男女平等」を掲げつつ「主婦イジメ」を推進するもので、保守政党ならば絶対反対のはずだが、何故か公約違反の配偶者控除廃止が検討されている。増税のためには左翼とも手を組む気なのか。

一方で、「日韓慰安婦合意」「日台漁業協定」「TPP11」「一帯一路」「スーパーシティ」等は推進されているのだから、支持者との間の公約は守らない反面、「不敬・売国政策を推進したと」いう評価は出来るのではないか。

「騙されていた」という言い訳はもはや通用しない

結論を言わせていただくと、私はいわゆる「安倍信者」の相当数は、こうなることを判っていたと考えている。

少なくとも、憲法改正に安倍政権が本気でないことは、中学生の頃の私でも見抜いていたことだ。政治学者や評論家と言った「有識者」が見抜けなかったはずがない。

また、そうでない方も、この足掛け9年間の間に安倍政権が行ってきた「公約違反」や「売国政策」の数々を見ると、いつでも「気付く機会」はあったはずだ。

私は、謙虚は必要な美徳である、と考えている。だからこそ言う。私のような青二才でも騙されなかったのに、第二次安倍政権が出来て以降、何回も行われた選挙で自民党に“騙されて”投票してきた保守派の皆様は、どうして騙されたのですか?と。

いや、本当は「騙されてなど、いなかった」つまり「保守の仮面をかぶった、左翼のスパイ」では無かったのですか?と。

一般大衆ならば、判る。しかし、政治活動をしたり政治学者や評論家といったプロフェッショナルであったりする方については、私のような青二才よりも愚かでは無いはずである。彼らは「判っていて、わざと」デマを流していたのだ。

また、誠に失礼な話ではあるが、一般人であっても自民党に支持しながら「保守」を名乗ることは、「故意」までは行かなくとも「重大な過失」のある行為ではないだろうか?

詐欺師に一回騙された…ならば、判る。だが、もう、平成24年から6回も国政選挙が行われてきていた。しかも、“騙された”結果、当時の皇后陛下に痛みまで与えてしまった。

もう、言い訳は通用しない。それでも安倍自民党を支持するのであれば、私は彼らを左翼であると判断せざるを得ない。

日野智貴(ひの・ともき)平成9年(西暦1997年)兵庫県生まれ。京都地蔵文化研究所研究員。関西Aceコミュニティ代表。専門は歴史学。宝蔵神社(京都府宇治市)やインドラ寺(インド共和国マハラシュトラ州ナグプール市)で修行した経験から宗教に関心を持つ。著書に『「古事記」「日本書紀」千三百年の孤独――消えた古代王朝』(共著・明石書店、2020年)、『菜食実践は「天皇国・日本」への道』(アマゾンPOD、2019年)がある。




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