マイケル・ヨン(Michael Phillip Yon)氏は元グリーンベレーという異色の経歴を持つ米国人ジャーナリストだ。西暦2004年のイラク戦争に記者として従軍し、著書『イラクの真実の時』(2008年)はベストセラーに。
日本語の著書としては『決定版・慰安婦の真実―戦場ジャーナリストが見抜いた中韓の大嘘』(2018年)、『歴史戦の真実―米国人ジャーナリストがただす本当の歴史と日本』(2019年)などがある。
そんなマイケル・ヨン氏が、いま香港に滞在し取材を続けている。同氏のfacebookアカウントでは、現地での激しい抗議活動の様子が、ふんだんな動画や写真に迫真のレポートを添えて発信されている。
そのマイケル・ヨン氏の香港入りに際して、香港独立派のリーダーである陳浩天(アンディ・チャン)氏を引き合わせたのが日本人Youtuberで日米戦略アドバイザーのランダムヨーコ氏だった。
「良くやった、ヨーコ!」
以下、9月9日にマイケル・ヨン氏がfacebookに投稿した文章の一部邦訳を紹介する。
私は今夜ゴードン・チャン氏(米国の著名なジャーナリスト)からインタビューを受け、その内容が近日中に『ジョン・バッチェラー・ショー』(米国のラジオ番組)で放送される。
ご存じの通り、私はゴードン・チャン氏とジョン・バッチェラー氏のことを過去5年間にわたってみんなに勧めていた。凄い番組だし、彼らは頭が切れる。私がその番組に2度も招かれたことは光栄だ。
今朝は、ランダムヨーコが英語で発信している最新動画を観た。彼女は無自覚なのだが、実は多くの重要な局面における「黒幕」的役割を果たしている。
と言っても、にわかには信じてもらえないかも知れない。彼女がやっていることは、盤上の駒をいくつか動かし、何通かのメールを誰かに送り、私に電話をかけるくらいのことだ。
たったそれだけで、気づいた時には山の上から転げ落ちた岩が、北京政府を直撃するに違いない。
とにかく私は、彼女の話す内容から、彼女が最近の動きについて実務的に関わっていることに気付いた。なんと、彼女の構想によって触発されたその動きが、まさに大きなうねりとなって万民の知るところとなったのだ。
それでいて彼女は当たり前のような顔をしている。彼女の名前は功績者として知られていないにも関わらず、彼女は活動を続けている。
私は彼女に言いたい。「良くやった、ヨーコ!」と。
香港独立派が米国と繋がった

星条旗やユニオンジャックを掲げる香港デモ参加者
実は、今回マイケル・ヨン氏がゴードン・チャン氏のインタビューを受けるきっかけを作ったのが、まさにランダムヨーコ氏だった。
それだけではない。ランダムヨーコ氏は米国政府要人や米国マスメディアに陳浩天氏の存在を紹介し、香港に関心を寄せる米国人の間で陳氏が有名になるきっかけを作ってきた。
その辺の詳しい経緯は、月額1000円の会員制ページ『ランダム・ヨーコの秘密サロン』で聴くことができる。
北京政府にとっては、単なる民主派よりも独立派が米国と繋がることの方が恐ろしい筈だ。マイケル・ヨン氏が絶賛した「功績」とは、このことを指しているものと思われる。
▽マイケル・ヨン氏がfacebookで紹介した動画
本山貴春(もとやま・たかはる)独立社PR,LLC代表。北朝鮮に拉致された日本人を救出する福岡の会副代表。福岡市議選で日本初のネット選挙を敢行して話題になる。大手CATV、NPO、ITベンチャーなどを経て起業。新著『日本独立論:われらはいかにして戦うべきか?』(Amazon kindle)。月刊国体文化に未来小説『恋闕のシンギュラリティ』を連載中。