【年頭に思う】正しい絶望の先にある日本の未来を「3つの場合」で考えてみた

わが国は令和最初の正月を迎えた。今年のビッグイベントといえば東京五輪があるが、それを含めても日本の見通しが明るいとは言えない。正月早々申し訳ないが、読者に「正しく絶望」してもらうために所感を書く。

私は、西暦2045年までに日本がどのような国になっているかが、日本国にとっても世界人類にとっても大きな岐路になると考えている。同年は第二次世界大戦(大東亜戦争)の終結から100年であり、人工知能によるシンギュラリティが起こる時期としても想定されている象徴的な年だ。

ここで、私が想定する2045年のイメージを3つ提示したい。

(1)日本は緩やかに衰退し、米国の覇権は縮小し、いつの間にか中国共産党の覇権が確立されている(ソフトランディング)
(2)中国共産党が軍事力を行使し、戦火が日本へ及ぶも米国はこれを許容し、劇的に中国共産党の覇権が確立されている(ハードランディング)
(3)日本が中国共産党の覇権に異を唱え、軍事を含む国力を総動員してこれに対抗し、国内にも多くの犠牲者が出る(第3の道)

ざっくり言って、上記のいずれかに近いパターンになるだろう。以下、簡単に説明する。

(1)ソフトランディング

ソフトランディングは軟着陸という意味だが、表面的には最も無難に日本が衰退する道である。人口減少に伴って経済が縮小し、並行して米国の国力も衰える。米軍は段階的にアジアから撤退し、アジア諸国は中国との同盟を模索する。

一方で中国は軍事力をいたずらに誇示せず、ソフトパワーやITインフラを通じてアジアにおける影響力を増していく。日本を含むアジア諸国はいつの間にか中国共産党に抵抗できなくなっており、日本国内においても中国を批判する言論の自由は無い。

日本国は維持されているものの、中国の事実上の属国となり、国内人口においても中国人が多数派となっていく。

(2)ハードランディング

硬着陸ともいうが、地面への激突である。香港における軍事的弾圧、あるいは台湾への軍事侵攻などが引き金となって、極東アジアに紛争が勃発する。朝鮮半島も戦場となる可能性が高い。この紛争に米国は不干渉を決めるだろう。

台湾及び朝鮮半島から米軍を追い出した中国は、日本の尖閣諸島、やがて沖縄本島へも侵攻する。日本は自衛隊を逐次投入するも撃滅され、やがて米軍の後ろ盾も失って講和を求める。本土決戦は恐ろしくてできないし、国内の親中派が講和を要求する。

その結果、日本は中華人民共和国へ併合され、日本自治区となる。

(3)第3の道

日本国内で改革保守派が政治勢力を形成し、保守二大政党を実現する。その上で自民党政権が打倒され、新党による政権が対米従属路線を脱却し、官僚を中心とする既得権益層を撲滅する。

中国共産党は日本の新政権を脅威とみなし、核攻撃を含むあらゆる手段をもって日本人を恫喝する。尖閣諸島周辺などで紛争が頻発し、自衛隊や海上保安庁に多数の戦死者が出るも、日本政府は妥協しない。

やがて中国共産党政権は衰退し、国内の反乱によって打倒される。中国国内に多くの軍閥が跋扈し、内戦状態に陥る。軍閥の多くは引き続き日本を敵視し、日中は慢性的な紛争状態のまま推移する。

(このパターンを想定した未来小説『恋闕のシンギュラリティ』を、私は月刊誌に連載した)

選ぶのは日本国民

どう楽観的に考えても、私には(3)の「第3の道」以上にマシな未来は想定できない。(1)「ソフトランディング」、(2)「ハードランディング」はいずれも最悪で、緩やかに滅ぶか劇的に滅ぶかの違いしかない。

始めに「世界人類にとっても大きな岐路」と書いたが、日中のいずれがアジアのリーダーになるかによって、この先の人類の幸福度は大きく変わるだろう。いずれにせよ、米国は衰退し、欧米白人列強の世界覇権は終焉に向かう。

その時、欧米的価値観(自由と民主主義)を理解している日本がリーダーになるか、共産主義独裁体制の中国がリーダーになるか、前者であればユートピア、後者であればディストピア(独裁者による超管理社会)が実現する。

いずれにせよ、日本国民が流血を避ける限り、緩やかな滅亡か、受け身の戦争による滅亡しかない。たとえ殺されなくても、自由は奪われ、子孫は根絶やしにされる。中国共産党ある限り、人類に幸福な未来はない。

西暦2045年にあるのは結果だ。いかなる結果を実現させるかは、今年からの日本国民のあり方に掛かっている。

本山貴春(もとやま・たかはる)独立社PR,LLC代表。北朝鮮に拉致された日本人を救出する福岡の会副代表。福岡市議選で日本初のネット選挙を敢行して話題になる。大手CATV、NPO、ITベンチャーなどを経て起業。近著『日本独立論:われらはいかにして戦うべきか?』(Amazon kindle)。

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