立民・泉代表の「身を切る改革」に党内から不協和音「ポピュリズムに反対」

政治
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立憲民主党の泉健太代表が令和5年1月8日にNHKの番組で「身を切る改革」という日本維新の会のキャッチフレーズを持ち出し、維新との連携を強める姿勢を示したことに対して、党内や支持者から反発の声が広がっている。

「何でもかんでも増税を先に言うんじゃなくて、歳出改革、国会議員の『身を切る改革』にまず取り組む。大きく連携はできるのではないか。各役所の無駄遣いを、両党で協力して見つけ出していきたい」

毎日新聞

泉代表のこの発言が報道されると、SNSでは「党の存在意義を否定するようなもので全く理解出来ない」などの批判が噴出。

泉代表はこれに反論する形で、「正確な私の発言は『国会議員の身を切る改革』です。どうか正しくご理解を。そして立憲民主党はベーシックサービスと賃上げを推進する党です。(中略) 一方、基金や特別会計など水ぶくれ予算の改革は進めねばなりません」などとTwitterに投稿した。

しかしこの投稿に対して立憲民主党の米山隆一衆院議員は「私は今までそのお話が党内で議論されたことを聞いておりません。合理的なお話なら結構ですが、維新流の不合理なポピュリズム的『身を切る改革』に追従するなら、反対させていただきます」とTwitterで反発した。

日本維新の会の音喜多駿政調会長は泉氏の発言について「『身を切る改革』という単語を出すなら、覚悟を持っていただきたい。国会議員の歳費自主カット、文通費の自主公開、これを所属議員全員に即時実行で飲ませることができるのか」とTwitterに投稿し、泉氏の本気度に疑問を呈している。

一方、経済学者の池田信夫氏は自身のTwitterで「『身を切る改革』は維新のお得意だが、議員報酬と政党交付金を全部なくしても500億円。消費税率0.02%分にしかならない」と指摘している。

1月12日、立民・維新の両党幹部は国会内で会談し、防衛増税反対などで「共闘」関係を継続することに合意した。翌13日には立民が国民民主に対して維新との共闘に加わるよう呼びかけたが、国民民主は「立民・維新が作るチームには参加しない」(古川元久国対委員長)と回答した。

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