奥茂治氏が「慰安婦裁判」帰国報告 なぜ謝罪碑を書き換えたのか

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元海上自衛官で沖縄隊友会副会長なども務めた奥茂治氏(70歳)が、平成30年2月13日、福岡市の筥崎宮にて「慰安婦裁判帰国報告」と題して講演した。(主催:福岡県郷友連盟

▽奥茂治氏が帰国、出国禁止は7カ月超
www.sankei.com/world/news/180202/wor1802020023-n1.html

朝鮮半島で女性を強制連行したと偽証した故吉田清治氏が韓国に建てた謝罪碑を無断で書き換えたとして、公用物損傷罪などで懲役6月、執行猶予2年の有罪が確定した元自衛官、奥茂治氏が2日、日本に帰国した。(中略)今後、碑の所有権の確認や碑の完全撤去を求め、民事訴訟を起こすことも検討している。(2018.2.2産経新聞)

講演によると、奥茂治氏はフリージャーナリストである大高未貴氏の依頼で調査活動を行っており、その課程で故・吉田清治氏の長男に出会い、同氏の依頼によって「謝罪碑を書き換え」たのだと言う。

韓国国立墓地の「謝罪碑」

吉田清治氏とは、元日本軍人を自称し、日本統治下にあった朝鮮・済州島において「軍命で慰安婦狩り=強制連行」を行ったと「証言」した人物である。この所謂「吉田証言」は朝日新聞を中心とする「従軍慰安婦」論争の根拠となってきた。

吉田清治氏に軍歴がなく、済州島に行ったことすらなく、「吉田証言」が完全なる虚偽であったことは近年明らかになっている。平成26年8月5日、朝日新聞は正式に「吉田証言」をもとにした記事16本を取り消し、謝罪している。

吉田清治氏は昭和58年、韓国中部天安(チョナン)の国立墓地に「強制連行謝罪碑」を建立していた。吉田清治氏の長男は、「親の嘘を子が尻拭いする」必要性から、元海上自衛官の奥氏に謝罪碑の撤去を依頼、今回の「事件」に発展した。

平成29年3月、奥氏は一人訪韓し、吉田清治氏の「謝罪碑」を調査する。設置されていた碑は2トンもあり、撤去は困難だった。そこで、強制連行への謝罪文が書かれた既存の石版の上に、新たに「慰霊碑」などと彫った石版を貼り付けた。

奥茂治氏の帰国報告会(福岡市)

韓国検察は「謝罪碑の所有者は不明であるが、韓国政府が利用しているもの」であると主張し、公用物損壊罪などで奥氏を起訴した。奥氏は講演において「虚偽証言を元にした謝罪碑を韓国政府が利用していると明言」したことの重大性を強調した。

いわゆる「吉田証言」が虚偽であり、日本軍による慰安婦強制連行が無かったことは、日本国内では定説になっている。しかし韓国側はそのことを認めておらず、全世界に対し虚偽の宣伝を続けている。

吉田清治氏の長男は「父が日韓友好を損じたので、自分が韓国へ行くと銃殺されても仕方がない」とまで述べたと言う。奥氏は「吉田氏の長男から頼まれれば、自分でなくとも韓国へ撤去に行っただろう」と振り返っている。

故・吉田清治(本名:吉田雄兎)

「吉田証言」の創作に加担し、世界に発信したのは日本の左翼であった。その背景には、日本政府から韓国人への補償を引き出す目的があった。また現在では、北朝鮮の影響下にある団体が慰安婦問題を叫び、日韓関係に楔を打つ工作活動を続けている。

韓国(及び北朝鮮)側の国際宣伝活動に対し、日本政府が有効な対抗手段を打てていない中で、一民間人に過ぎない奥茂治氏による業績は大きい。真の日韓友好のためにも、国際社会に真実を発信せねばならない。

父の謝罪碑を撤去します 慰安婦問題の原点「吉田清治」長男の独白

本山貴春(もとやま・たかはる)独立社PR,LLC代表。北朝鮮に拉致された日本人を救出する福岡の会副代表。福岡市議選で日本初のネット選挙を敢行して話題になる。大手CATV、NPO、ITベンチャーなどを経て起業。

本山貴春

(もとやま・たかはる)選報日本編集主幹。北朝鮮に拉致された日本人を救出する福岡の会事務局長。福岡大法学部卒(法学士)。CATV会社員を経て、平成23年に福岡市議選へ無所属で立候補するも落選(1,901票)。その際、日本初のネット選挙運動を展開して書類送検され、不起訴=無罪となった。平成29年、PR会社を起業設立。著作『日本独立論:われらはいかにして戦うべきか?』『恋闕のシンギュラリティ』『水戸黄門時空漫遊記』(いずれもAmazon kindle)。

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